令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問7
テクノロジ/データベース便名に対して,客室乗務員名の集合及び搭乗者名の集合が決まる関係“フライト”がある。関係“フライト”に関する説明のうち,適切なものはどれか。ここで,便名,客室乗務員名,搭乗者名の組が主キーになっているものとする。

出典:令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問7
- ア関係“フライト”は,更新時異状が発生することはない。
- イ関係“フライト”は,自明でない関数従属が存在する。
- ウ関係“フライト”は,情報無損失分解が可能である。
- エ関係“フライト”は,ボイス・コッド正規形の条件は満たしていない。
正解:ウ
解説
関係“フライト”は全属性の組が主キーであり,非キー属性が存在しないため自明でない関数従属は存在せず,ボイス・コッド正規形の条件は満たしています。しかし,便名に対して客室乗務員名の集合と搭乗者名の集合が互いに独立に決まるため多値従属性が存在し,これが更新時異状の原因となります。この関係は“便名,客室乗務員名”と“便名,搭乗者名”の二つに分解でき,自然結合で元の関係を復元できるので情報無損失分解が可能です。
選択肢ごとの解説
- ア誤り。多値従属性が残っているため,例えば便名 BD501 に搭乗者を 1 人追加すると客室乗務員の人数分の行を追加する必要があり,更新時異状が発生します。
- イ誤り。全属性の組が主キーなので,非自明な関数従属は存在しません。
- ウ正しい。“便名,客室乗務員名”と“便名,搭乗者名”に分解すれば,自然結合で元の関係を復元できます(第 4 正規形への分解)。
- エ誤り。自明でない関数従属が存在しないため,ボイス・コッド正規形の条件は満たしています。