平成26年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問13
テクノロジ/コンピュータ構成要素MPU がもつウェイト機能及びレディ機能の使い方として,適切なものはどれか。
出典:平成26年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問13
- アMPU と DMA コントローラとのバス調停を行う。
- イOS が実行すべきタスクがないときに,MPU をウェイト状態とする。
- ウアクセス速度の遅いメモリに MPU を同期させる。
- エ入出力装置の処理完了を MPU に知らせる。
正解:ウ
解説
MPU のウェイト機能は,アクセス速度の遅いメモリや周辺デバイスにアクセスする際,バスサイクルにウェイトステート(待ち時間)を挿入して MPU の動作を一時停止させる機能です。レディ機能は,アクセス対象のメモリや周辺デバイス側からアクセスの準備ができたこと(レディ信号)を MPU に伝え,MPU がその信号を確認してからバスサイクルを終了させる機能です。この二つの機能を組み合わせることで,動作速度の異なるメモリや周辺デバイスに MPU のバスサイクルを同期させることができます。
選択肢ごとの解説
- ア誤り。MPU と DMA コントローラとのバス調停は,バス使用権を要求・許可する信号(バスリクエスト・バスグラント)によって行われるものであり,ウェイト機能やレディ機能の役割ではありません。
- イ誤り。OS が実行すべきタスクがないときに MPU を低消費電力の待機状態にするのは,OS によるアイドル処理や MPU の省電力機能(HALT 命令など)の役割であり,ウェイト機能・レディ機能とは異なります。
- ウ正しい。ウェイト機能とレディ機能を用いることで,アクセス速度の遅いメモリのタイミングに合わせて MPU のバスサイクルを延長し,MPU の動作を同期させることができます。
- エ誤り。入出力装置の処理完了を MPU に知らせる仕組みは,一般に割込み信号によって実現されるものであり,バスサイクル中の同期を行うウェイト機能・レディ機能とは異なります。