平成27年度 秋期 ITパスポート試験 問99
テクノロジ/セキュリティ【中問D(問97〜100の共通文章)】 A さんは,PC を買い替えたので,これまで使用していた PC を処分することにした。そこで,インターネットの検索エンジンを利用して,製造メーカに回収してもらう方法を調べ,その結果に基づき適切に処分することにした。 A さんが処分する機器と A さんが調べた結果は,次のとおりである。 〔A さんが処分する機器〕 (1) 8G バイトの HDD を内蔵した X 社製のデスクトップ PC 本体が 1 台 (2) X 社製のブラウン管ディスプレイが 1 台 (3) 40G バイトの HDD を内蔵した X 社製の液晶ディスプレイ一体型 PC が 1 台 〔A さんが調べた結果〕 (1) PC リサイクルマークが付いている X 社製の機器の回収は無償である。 (2) PC リサイクルマークが付いていない X 社製の機器の回収は有償であり,その料金は,次の表のとおりである。 機器種別|料金(円) デスクトップ PC 本体|3,240 液晶ディスプレイ,液晶ディスプレイ一体型 PC|3,240 ブラウン管ディスプレイ,ブラウン管ディスプレイ一体型 PC|4,320 (3) 回収してもらう前に,オフィスツールで作成した文書など,HDD 内にある全てのデータを他人が読み取ることができないように処理する必要がある。 A さんは,一般的なフォーマット処理ではなく,HDD 内のデータを悪意のある他人が読み取れなくするための専用のソフトウェア(以下,専用ソフトという)を用いて HDD 内の全ての領域を処理した後,機器を処分することにした。 【設問】Aさんが用いる専用ソフトがもつ機能として,適切なものはどれか。 (注:本サイトでは原問題の表を文字表記に変換しています)
出典:平成27年度 秋期 ITパスポート試験 問99
- アHDD内の全ての領域に無意味な情報を書き込む機能
- イHDD内の全ての領域を検索して,オフィスツールで作成したファイルにパスワードを設定する機能
- ウHDD内の全ての領域を検索して,削除されていないファイルを暗号化する機能
- エHDD内の全ての領域を短時間で論理フォーマットする機能
正解:ア
解説
一般的なフォーマット(論理フォーマット)や削除では,データの管理情報が消えるだけで,ディスク上のデータ自体は残っていることがあり,専用の復元ソフトで読み出されるおそれがあります。そのため,HDD の全領域に無意味なデータ(乱数や 0 など)を上書きして,元のデータを復元できなくするデータ消去用の専用ソフトを使います。
選択肢ごとの解説
- ア正しい。全領域に無意味な情報を上書きすることで,元のデータを読み取れなくします。
- イ誤り。パスワードを設定しても,HDD を回収後に取り外すなどすれば元のデータを読まれるおそれがあり,データ消去にはなりません。
- ウ誤り。削除されていないファイルだけを暗号化しても,すでに削除されたファイルの残りなど,他の領域のデータが読まれるおそれがあります。
- エ誤り。論理フォーマットではデータそのものは消えず,専用の復元ソフトで読み出せることがあるため,一般的なフォーマット処理とは別の方法が必要です。