LinuCレベル3 セキュリティスペシャリスト セキュアプロトコルによる各種機能の実装 問11
セキュアプロトコルによる各種機能の実装/メールセキュリティメール通信の暗号化における暗黙的TLSと明示的TLS(STARTTLS)に関する説明として適切なものはどれか。
当サイトのオリジナル問題(LinuCレベル3 セキュリティスペシャリストの出題範囲「セキュアプロトコルによる各種機能の実装」に対応。実際の試験問題ではありません)
- ASTARTTLSは接続した直後からTLSのハンドシェイクを始める方式で、IMAPでは993番ポート、メール投稿では465番ポートで使われる
- B暗黙的TLSは平文で接続したあとにコマンドでTLSへ切り替える方式のため、途中で切り替えを妨害されると平文のまま通信が続くおそれがある
- CSMTPSやIMAPSはサーバー証明書を使わずに暗号化するため、STARTTLSよりも導入は容易だが、なりすましたサーバーを検出できない
- DIMAPSは993番ポートで接続直後からTLSを始め、STARTTLSは143番などに平文で接続したあとコマンドでTLSへ切り替える方式である
正解:D
解説
暗黙的TLSは、専用のポートに接続した直後からTLSのハンドシェイクを始める方式で、IMAPS(993番)やPOP3S(995番)、メール投稿用のSMTPS(465番、RFC 8314ではsubmissionsとして推奨)が該当します。明示的TLSは、通常のポート(SMTPの25・587番、IMAPの143番など)に平文で接続したあと、STARTTLSコマンドでTLSへ切り替える方式です。STARTTLSは切り替え前が平文のため、攻撃者がSTARTTLSの提示を取り除くと平文のまま通信が続く(ダウングレード)おそれがあり、TLSを必須とする設定などで対策します。どちらの方式でもサーバー証明書による認証が行われます。
選択肢ごとの解説
- A誤り。接続直後からTLSを始めるのは暗黙的TLSで、993番(IMAPS)や465番(SMTPS)がそれにあたります。
- B誤り。平文で接続してからコマンドで切り替えるのは明示的TLS(STARTTLS)で、妨害による平文化のおそれもSTARTTLSの弱点です。
- C誤り。SMTPSやIMAPSもTLSを使うため、サーバー証明書による認証が行われます。
- D正しい。IMAPSは993番で接続直後からTLSを使い、STARTTLSは平文で接続後にコマンドでTLSへ切り替えます。