LinuCレベル4 システムアーキテクト ネットワークとストレージの選定 問1
ネットワークとストレージの選定/拠点内のネットワーキングマルチテナントのデータセンターで、テナントごとに分離したL2セグメントが5,000を超える見込みである。ラック間はL3でルーティングされており、同じテナントの仮想マシンを別のラックに配置してもL2で通信させたい。ネットワークの分割方式として最も適切なものはどれか。
当サイトのオリジナル問題(LinuCレベル4 システムアーキテクトの出題範囲「ネットワークとストレージの選定」に対応。実際の試験問題ではありません)
- AVXLANでL2フレームをUDPにカプセル化してL3網上を運び、24ビットのVNIでセグメントを識別する
- Bラック間のルーティングをやめてデータセンター全体を1つのL2網とし、IEEE 802.1QのVLANで分ける
- Cテナントごとに物理スイッチを分けて配線し、テナント間はL3スイッチのルーティングでのみ接続する
- D全テナントで1つのセグメントを共有し、各仮想マシンの送信元アドレスをNAPTで変換して区別する
正解:A
解説
VXLANは、L2のイーサネットフレームをUDPパケットにカプセル化してL3ネットワーク上を運ぶ、L2 over L3のオーバーレイ技術です。セグメントの識別子(VNI)は24ビットで約1,600万個を表せるため、12ビットで最大4,094個までのVLANの上限を超えられます。下位のネットワークはL3のままでよいので、ラック間をルーティングで構成したまま、離れたラックの仮想マシン同士を同じL2セグメントに収容できます。セグメント数とL3越えの両方の要件を満たすのはVXLANです。
選択肢ごとの解説
- A正しい。VXLANはL3網上にL2セグメントを重ねられ、24ビットのVNIで5,000を超えるセグメントも識別できます。
- B誤り。IEEE 802.1QのVLAN IDは12ビットで、使えるのは最大4,094個のため5,000に足りません。データセンター全体を1つのL2網にすると、ブロードキャストの範囲も大きくなりすぎます。
- C誤り。物理的な分離は確実ですが、5,000を超えるテナントごとにスイッチと配線を用意するのは費用・運用の面で現実的ではなく、仮想マシンの柔軟な配置もできません。
- D誤り。NAPTはアドレスを変換するだけで、同じセグメント内のテナント同士をL2で分離する機能はありません。