IPA過去問ドリル

令和6年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問12

マネジメント/プロジェクトマネジメント

新しく編成するプロジェクトチームの開発要員投入計画に基づいてPCをレンタルで調達する。調達の条件を満たすレンタル費用の最低金額は何千円か。 〔開発要員投入計画〕(単位 人) 時期:1月,2月,3月,4月,5月,6月,7月,8月,9月,10月,11月,12月 設計者:0,2,4,4,4,2,2,2,2,2,2,0 プログラマ:0,0,0,3,3,5,5,3,3,2,2,0 テスタ:0,0,0,0,0,4,4,4,6,0,0,0 計:0,2,4,7,7,11,11,9,11,4,4,0 〔調達の条件〕 (1) PCのレンタル契約は月初日から月末日までの1か月単位であって,日割りによる精算は行わない。 (2) PC1台のレンタル料金は月額5千円である。 (3) 台数にかかわらず,レンタルPCの受入れ時のセットアップに2週間,返却時のデータ消去に1週間を要し,この期間はレンタル期間に含める。 (4) セットアップとデータ消去は,プロジェクトチームの開発要員とは別の要員が行う。 (5) 開発要員は月初日に着任し,月末日に離任する。 (6) 開発要員の役割にかかわらず,共通仕様のPCを1人が1台使用する。 (7) レンタル期間中にPCを他の開発要員に引き渡す場合,データ消去,セットアップ及び引渡しの期間は不要である。 (注:本サイトでは原問題の表を文字表記に変換しています)

出典:令和6年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問12

正解:イ

解説

レンタルは月単位で日割り精算がなく,セットアップ2週間とデータ消去1週間もレンタル期間に含めるため,1台のPCは「使用する月」の前後に1か月ずつ余分に借りる必要があります。つまりレンタル月数=使用月数+2で,費用は5千円×(延べ使用月数+2×台数)となります。要員数の推移は0,2,4,7,7,11,11,9,11,4,4,0で総計70人月なので,延べ使用月数は最低70か月です。増減にぴったり合わせて調達すると台数は13台必要(増加分2+2+3+4+2)で,延べ使用は無駄なく70か月ですが,オーバーヘッドが2×13=26か月かかり,計96か月=480千円になります。一方,ピークの11台を通して借り続けると,条件(7)により要員間で引き渡せるので追加のセットアップは不要で,8月(9人)に2台遊ぶだけです。延べ使用は72か月,オーバーヘッドは2×11=22か月で計94か月=470千円となり,こちらが安くなります。台数を2台減らすことで節約できるオーバーヘッド4か月が,谷で遊ばせる2か月を上回るためです。したがって最低金額は470千円です。

選択肢ごとの解説

  • 誤り。350千円は70人月×5千円,つまりセットアップ・データ消去のための前後1か月ずつを全く考慮せず,実際に使う月数だけで計算した過小な値です。
  • 正しい。ピークと同じ11台を通期で借り,8月の谷では2台を遊ばせる構成が最も安く,延べ72か月+オーバーヘッド22か月=94か月×5千円=470千円になります。
  • 誤り。480千円は,要員の増減にぴったり合わせて13台を必要な期間だけ借りた場合の値です。延べ使用は無駄のない70か月ですが,台数が13台に増えるためオーバーヘッドが2か月×13台=26か月となり,計96か月で480千円になります。11台構成(延べ72か月+22か月=94か月)より10千円高く,最低金額ではありません。
  • 誤り。500千円は延べ100か月分に相当し,最適な11台構成の94か月より6か月多い過大な値です。必要台数を要員数のピークより多く見積もったり,要員が入れ替わるたびにセットアップ・データ消去をやり直す(条件(7)を使わない)と,このように費用が膨らみます。
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