平成24年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問6
テクノロジ/開発技術図において,“営業状況を報告してください”という同じ指示(メッセージ)に対して,営業課長と営業部員は異なる報告(サービス)を行っている。オブジェクト指向において,このような特性を表す用語はどれか。

出典:平成24年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問6
- アカプセル化
- イ継承
- ウ多相性
- エ抽象化
正解:ウ
解説
多相性(ポリモーフィズム)は,同じメッセージ(操作の呼出し)を受け取っても,オブジェクトの種類によって異なる振る舞いを実行できるというオブジェクト指向の特性です。図では,同じ“営業状況を報告してください”という指示に対して,営業課長と営業部員がそれぞれ異なる内容の報告(サービス)を行っており,これは多相性の例です。
選択肢ごとの解説
- ア誤り。カプセル化は,データとそれを操作する手続きを一つにまとめ,内部構造を外部から隠蔽することであり,同じメッセージへの異なる応答を表す用語ではありません。
- イ誤り。継承は,あるクラスの性質を別のクラスが引き継ぐことであり,設問の特性を直接表す用語ではありません。
- ウ正しい。同じメッセージに対してオブジェクトの種類ごとに異なる振る舞いをするのは,多相性(ポリモーフィズム)の特性です。
- エ誤り。抽象化は,対象から共通の性質を抜き出して単純化することであり,設問の特性を表す用語ではありません。