平成26年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問5
テクノロジ/開発技術図は,商品の受注処理を行うプログラムのモジュール構成図である。a〜d のうち,機能的強度のモジュールはどれか。 〔モジュール構成〕 最上位モジュール“受注処理を行う”の下位に,次の三つのモジュールがある。 ・モジュール a:初期設定を行い,ファイルを開く ・新規顧客の顧客番号を採番し,顧客レコードを作成する ・モジュール b:必要に応じて顧客情報を修正してから,販売番号を採番し,販売レコードを作成する さらに,モジュール b の下位に,次の二つのモジュールがある。 ・モジュール c:顧客番号,氏名,住所を入力とし,顧客レコードを更新する ・モジュール d:販売情報を入力とし,販売レコードを更新してから,監査用の記録を取る (注:本サイトでは原問題の図を文字表記に変換しています)
出典:平成26年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問5
- アa
- イb
- ウc
- エd
正解:ウ
解説
モジュール強度は,モジュール内部の各処理要素がどの程度密接に関連し合っているかを表す指標であり,機能的強度は,モジュール内の全ての処理要素が単一の機能を達成するために密接に関連している,最も強度の高い分割です。設問のモジュールcは,“顧客番号,氏名,住所を入力とし,顧客レコードを更新する”という単一の目的(顧客レコードの更新)のためだけに処理がまとまっており,機能的強度に該当します。他のモジュールは,初期化とファイルオープンをまとめた処理(モジュールa),複数の処理を逐次的にまとめた処理(モジュールb),更新と監査記録という異なる目的の処理を逐次的にまとめた処理(モジュールd)であり,機能的強度よりも強度の低い分割となっています。
選択肢ごとの解説
- ア誤り。モジュールaは,“初期設定を行い,ファイルを開く”という,関連はあるが単一目的とはいえない処理をまとめたものであり,機能的強度には該当しません。
- イ誤り。モジュールbは,“顧客情報の修正”,“販売番号の採番”,“販売レコードの作成”という複数の処理を逐次的にまとめたものであり,機能的強度には該当しません。
- ウ正しい。モジュールcは,“顧客レコードを更新する”という単一の機能を達成するために処理がまとめられており,機能的強度に該当します。
- エ誤り。モジュールdは,“販売レコードの更新”と“監査用の記録を取る”という異なる目的の処理を逐次的にまとめたものであり,機能的強度には該当しません。