令和7年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問21
テクノロジ/セキュリティ秘密鍵が漏えいした場合であっても,過去に通信した暗号文を復号することができないという暗号技術の性質はどれか。
出典:令和7年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問21
- ア一方向性
- イ前方秘匿性
- ウ第二原像計算困難性
- エ等価安全性
正解:イ
解説
前方秘匿性(forward secrecy)とは,長期間使用する秘密鍵(例えば,サーバの秘密鍵)が万一漏えいしたとしても,過去にやり取りされた通信の暗号文を復号できないようにする性質です。セッションごとに一時的な鍵を生成して使い捨てることによって実現されます。
選択肢ごとの解説
- ア誤り。一方向性は,ハッシュ関数などにおいて出力から入力を逆算することが困難である性質であり,秘密鍵漏えい時の過去の通信の安全性を表す性質ではありません。
- イ正しい。前方秘匿性は,長期鍵が漏えいしても,過去の通信で使用した一時的な鍵までは特定できないため,過去の暗号文を復号できないようにする性質です。
- ウ誤り。第二原像計算困難性は,あるハッシュ値と同じ値になる別の入力を見つけることが困難であるというハッシュ関数の性質であり,設問の性質とは異なります。
- エ誤り。等価安全性は,異なる方式や鍵長の暗号が同等の安全性強度をもつことを表す概念であり,秘密鍵漏えい時の過去通信の安全性を表す性質ではありません。