平成29年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問12
テクノロジ/ハードウェアマイコンに内蔵されたD/Aコンバータの出力電圧Voutは,次の式で表される。 Vout=(N/2ⁿ)×Vref N,nの組合せとして,適切なものはどれか。ここで,Vrefは基準電圧とする。
出典:平成29年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問12
- アN=サンプリング周波数,n=入力値
- イN=入力値,n=分解能
- ウN=入力値,n=量子化誤差
- エN=分解能,n=量子化誤差
正解:イ
解説
D/Aコンバータは,nビットのディジタル入力値Nを,基準電圧Vrefに対する比率に変換してアナログ電圧として出力する回路です。nビットのディジタル値は0から2ⁿ-1までの2ⁿ通りの値を表現でき,このディジタル入力値Nを基準電圧Vrefに対する比率N/2ⁿとして与えることで,出力電圧Vout=(N/2ⁿ)×Vrefが得られます。ここで,nはD/Aコンバータが表現できるビット数,すなわち分解能(出力を何段階に分けて表現できるかを示す指標)を表し,Nは変換対象となるディジタルの入力値そのものを表します。
選択肢ごとの解説
- ア誤り。Nはサンプリング周波数ではなく,変換対象のディジタル入力値です。また,nは入力値ではなく,D/Aコンバータのビット数(分解能)を表します。
- イ正しい。Nはディジタルの入力値であり,これを2ⁿ(nはD/Aコンバータの分解能,すなわちビット数)で割った比率を基準電圧Vrefに乗じることで,出力電圧Voutが求められます。
- ウ誤り。Nは入力値で正しいものの,nは量子化誤差ではなく,D/Aコンバータのビット数(分解能)を表します。量子化誤差は変換時に生じる誤差であり,この式のnには該当しません。
- エ誤り。Nは分解能ではなく入力値であり,nは量子化誤差ではなく分解能(ビット数)を表します。両者が入れ替わっています。