平成29年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問24
テクノロジ/開発技術自動車分野の機能安全規格ISO 26262においてテスト指標として用いられるC1カバレージの説明として,適切なものはどれか。
出典:平成29年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問24
- ア最初にターゲットとする顧客ユースケースのテスト範囲
- イプログラムの分岐網羅率
- ウ保証する動作温度範囲
- エユーザの振舞いや外部仕様を基にしたテスト
正解:イ
解説
ソフトウェアテストにおけるカバレージ(網羅率)の指標には,C0(命令網羅率),C1(分岐網羅率),C2(条件網羅率)などがあります。このうち,C1カバレージは,プログラム中の分岐(if文などの条件分岐)について,それぞれの分岐先(真の場合・偽の場合)の両方が少なくとも1回は実行されたかどうかを示す指標であり,プログラムの分岐網羅率を表します。自動車分野の機能安全規格ISO 26262においても,ソフトウェア単体テストの網羅性を評価する客観的な指標として,このC1(分岐網羅率)が用いられます。
選択肢ごとの解説
- ア誤り。最初にターゲットとする顧客ユースケースのテスト範囲は,製品企画・要求分析段階で定める試験対象の範囲であり,プログラムの構造に着目したカバレージ指標であるC1の説明ではありません。
- イ正しい。C1カバレージは,プログラム中の各分岐(判定条件)について,取り得る分岐先が少なくとも1回は実行されたかどうかを表す,プログラムの分岐網羅率の指標です。
- ウ誤り。保証する動作温度範囲は,ハードウェアの環境条件(温度定格)に関する仕様であり,ソフトウェアのテスト網羅性を表すカバレージ指標とは異なります。
- エ誤り。ユーザの振舞いや外部仕様を基にしたテストは,プログラムの内部構造に着目しないブラックボックステストの考え方であり,プログラムの内部構造(分岐)に着目するC1カバレージの説明ではありません。