IPA過去問ドリル

平成30年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問14

テクノロジ/ハードウェア

位置決めセンサに用いるインクリメンタルエンコーダの特徴はどれか。

出典:平成30年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問14

正解:ア

解説

インクリメンタルエンコーダは,回転量や移動量(変化量)に応じてパルス信号を出力するセンサです。回転方向(正転・逆転)を判別できるように,位相を90度ずらした2相(A相,B相)のパルス信号を出力し,どちらの相が先に立ち上がるかによって回転方向を判定します。ただし,出力されるのはパルス(変化量)だけであり,電源投入直後やリセット直後は,現在の絶対的な機械的位置(原点からの絶対値)はエンコーダ自身にはわからないため,絶対位置を得るには原点復帰動作などによって別途基準位置を確立する必要があります。

選択肢ごとの解説

  • 正しい。インクリメンタルエンコーダは,回転方向を判別するために,位相を90度ずらした2相の出力信号(A相,B相)を用いており,両者の位相関係(どちらが先に立ち上がるか)から回転方向を知ることができます。
  • 誤り。機械的位置の絶対値をアナログ電圧で出力するのは,ポテンショメータやレゾルバなど別方式のセンサの特徴です。インクリメンタルエンコーダはデジタルパルスを出力し,絶対位置をアナログ電圧で示すものではありません。
  • 誤り。インクリメンタルエンコーダは,機械的位置の変化量に応じてデジタルのパルス列を出力するものであり,アナログ電圧で変化量を出力するわけではありません。
  • 誤り。インクリメンタルエンコーダ自身は,パルスの増減をカウントするだけであり,内部に機械的位置の絶対値を保持する機能は備えていません。絶対位置を保持できるのは,アブソリュートエンコーダの特徴です。
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