令和2年度 10月 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問15
テクノロジ/セキュリティサイドチャネル攻撃に該当するものはどれか。
出典:令和2年度 10月 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問15
- ア暗号アルゴリズムを実装した攻撃対象の物理デバイスから得られる物理量(処理時間や消費電力など)やエラーメッセージから,攻撃対象の秘密情報を得る。
- イ企業などの秘密情報を窃取するソーシャルエンジニアリングの手法の一つであり,不用意に捨てられた秘密情報の印刷物をオフィスの紙ごみの中から探し出す。
- ウ通信を行う 2 者間に割り込んで,両者が交換する情報を自分のものとすり替えることによって,その後の通信を気付かれることなく盗聴する。
- エデータベースを利用する Web サイトに入力パラメタとして SQL 文の断片を送信することによって,データベースを改ざんする。
正解:ア
解説
サイドチャネル攻撃は,暗号処理を行う装置の消費電力,処理時間,電磁波,エラーメッセージなどの物理的な副次情報(サイドチャネル情報)を観測・解析することによって,装置内部で扱われている暗号鍵などの秘密情報を推定する攻撃です。暗号アルゴリズム自体の理論的な弱点ではなく,実装や物理的な特性を悪用する点が特徴です。
選択肢ごとの解説
- ア正しい。暗号アルゴリズムを実装した物理デバイスから得られる処理時間や消費電力などの物理量,あるいはエラーメッセージから秘密情報を得る攻撃がサイドチャネル攻撃です。
- イ誤り。不用意に捨てられた印刷物をごみの中から探し出す手法は,トラッシング(スキャベンジング)と呼ばれるソーシャルエンジニアリングの手法です。
- ウ誤り。通信を行う 2 者間に割り込んで情報をすり替える手法は,中間者攻撃(Man-in-the-Middle 攻撃)の説明です。
- エ誤り。Web サイトに SQL 文の断片を送信してデータベースを改ざんする手法は,SQL インジェクションの説明です。