令和2年度 10月 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問19
テクノロジ/開発技術マイコンの JTAG を利用したデバッグ手法の説明として,適切なものはどれか。
出典:令和2年度 10月 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問19
- アROM にデバッグ対象プログラムを制御するプログラムを格納させておき,PC と当該 ROM が搭載されているボードとをシリアル通信で接続して,デバッグを行う。
- イROM をモニタプログラム内蔵の RAM に置き換え,デバッグ対象プログラムが格納された ROM を模擬しながらデバッグを行う。
- ウボード上のマイコン用の IC ソケットに当該マイコンを模擬する装置を接続して,デバッグを行う。
- エマイコンの端子を通して,外部からマイコン内蔵のデバッグ支援機能を操作し,デバッグを行う。
正解:エ
解説
JTAG(Joint Test Action Group)は,もともと基板検査用の標準インタフェースですが,多くのマイコンではこの端子を通じて,チップ内部にあらかじめ組み込まれたデバッグ支援機能(ブレークポイントの設定,レジスタやメモリの参照・書換えなど)を外部のデバッガから操作できるようになっています。この仕組みを利用したデバッグ手法が JTAG デバッグです。
選択肢ごとの解説
- ア誤り。ROM にデバッグ対象プログラムを制御するプログラムを格納し,PC とシリアル通信で接続する方法は,モニタデバッガ(デバッグモニタ)方式の説明です。
- イ誤り。ROM をモニタプログラム内蔵の RAM に置き換えてデバッグ対象の ROM を模擬する方法は,ROM エミュレータを用いたデバッグ手法の説明です。
- ウ誤り。IC ソケットにマイコンを模擬する装置を接続する方法は,ICE(In-Circuit Emulator)を用いたデバッグ手法の説明です。
- エ正しい。マイコンの端子(JTAG ポート)を通して,外部からマイコン内蔵のデバッグ支援機能を操作してデバッグを行うのが JTAG デバッグです。