平成24年度 春期 ITパスポート試験 問92
マネジメント/開発技術【中問B(問89〜92の共通文章)】 企業向け研修サービス会社の A 社では,次の研修サービスの概要を要件とした研修申込受付システム(以下,研修システムという)の開発をソフトウェア開発業者に委託した。A 社の事務担当 B さんは,研修システムの受入れテストを担当することになった。受入れテストには研修サービスの概要のとおり,表1に示す研修コースをテストデータとして使用する。 〔研修サービスの概要〕 (1) 研修の申込みは,顧客企業の申込責任者が取りまとめて行う。顧客企業には,会員企業(以下,会員という)と,非会員である一般企業(以下,一般という)がある。 (2) 研修代金は研修コースによって異なり,受講料とは別に,テキスト代を請求するコースとテキスト代を請求しないコースがある。 (3) 開講日の翌月第1営業日に申込責任者ごとに前月の受講料とテキスト代を記載した請求明細書を作成し,研修代金として顧客企業に請求する。 (4) 開講日の3営業日前(開講日を含まない)までに申込みの取消しをせずに,開講日当日に欠席をした申込者は欠席扱いとし,テキスト代は請求せず受講料を請求する。開講日の3営業日前までに取り消した申込者は取消扱いとし,受講料及びテキスト代は請求しない。 (5) 受講料には割引制度がある。その適用条件として,次の①〜③が設定されている。テキスト代については割引の適用はない。受講料の割引処理は,請求明細書の作成時に行われる。 ① 会員の申込者は,受講料を10%割り引く。 ② 同じ申込者に対して,同一月に開講された複数のコースの請求がある場合,それぞれのコースの受講料を10%割り引く。 ③ ①と②の両方に該当するときは,それぞれのコースの受講料を20%割り引く。 表1 研修コース表 研修コース名:開講日,受講料(円),テキスト代(円) コース P:9月4日,10,000,2,000 コース Q:9月17日,8,000,2,000 コース R:9月25日,20,000,請求なし コース S:10月2日,15,000,1,500 【設問】B さんは,申込みの取消しと欠席の場合の請求額についてテストすることにした。次の受入れテストケースについて,申込者に対する請求額として,適切なものはどれか。ここで,A 社は,休日以外は営業日となっており,コースは営業日に開講される。9月のカレンダーは図1のとおりである。 図1 9月のカレンダー 9月1日は月曜日。休日(網掛け)は6日,7日,13日,14日,15日,20日,21日,23日,27日,28日。それ以外は営業日。 〔受入れテストケース〕 (1) 文京花子さんと東京三郎さんは会員であり,大阪幸子さんは一般である。 (2) 3名ともに9月に開講されるコースを1コースずつ受講申込みしている。 (3) 文京花子さんは,コース Q を申し込んでいたが,9月12日に取り消した。 (4) 大阪幸子さんは,コース R を申し込んでいたが,9月19日に取り消した。 (5) 東京三郎さんは,コース Q を申し込んでいたが,当日欠席した。 (選択肢は,文京花子,大阪幸子,東京三郎の順に請求額を示す。) (注:本サイトでは原問題の表を文字表記に変換しています)
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問92
- ア文京花子:7,200円,大阪幸子:請求なし,東京三郎:7,200円
- イ文京花子:9,200円,大阪幸子:20,000円,東京三郎:10,000円
- ウ文京花子:9,200円,大阪幸子:請求なし,東京三郎:9,200円
- エ文京花子:請求なし,大阪幸子:請求なし,東京三郎:9,200円
正解:ア
解説
取消しの期限は「開講日の3営業日前(開講日を含まない)まで」で,休日は営業日に数えません。コース Q の開講日は9月17日で,その前の営業日は 16日(1日前),12日(2日前,13〜15日は休日),11日(3日前)なので,期限は9月11日です。文京花子さんの取消しは9月12日で期限後のため欠席扱いとなり,テキスト代なしで受講料 8,000円×0.9(会員割引)=7,200円です。コース R の開講日は9月25日で,前の営業日は 24日,22日(23日は休日),19日なので,期限は9月19日です。大阪幸子さんは19日の取消しで期限内のため,取消扱いで請求なしです。東京三郎さんは当日欠席なので,欠席扱いでテキスト代なし,受講料 8,000円×0.9=7,200円です。
選択肢ごとの解説
- ア正しい。文京花子は期限後の取消しで欠席扱い(7,200円),大阪幸子は期限内の取消しで請求なし,東京三郎は欠席扱い(7,200円)で,全て正しい金額です。
- イ誤り。文京花子はテキスト代を請求しているうえ会員割引を考えていません。また,大阪幸子は期限内の取消しなので請求はありません。
- ウ誤り。文京花子と東京三郎の欠席扱いでは,テキスト代は請求されず,受講料に会員割引を受けた7,200円になります。9,200円は,テキスト代2,000円を含めた金額で誤りです。また,大阪幸子は期限内の取消しで請求なしです。
- エ誤り。文京花子の取消しは9月12日で,3営業日前の期限(9月11日)を過ぎているため欠席扱いとなり,受講料は請求されます。請求なしにはなりません。