平成25年度 春期 ITパスポート試験 問100
テクノロジ/セキュリティ【中問D(問97〜100の共通文章)】 N 社はスポーツ用品の小売販売業者で,実店舗販売の他,インターネットのショッピングサイトを利用した通信販売も行っている。ショッピングサイトのサーバの運用は外部に委託しており,毎月,委託先からアクセスログの分析結果が報告されるので,この報告に基づき,サイトの運営や改善に当たっている。 ショッピングサイトのトップページから商品購入手続完了に至る経路は,図1のとおりであり,図1中の矢印はリンクの経路を示す。ここで,A~F は矢印の元のページから先のページへのアクセス率である。例えば,トップページにアクセスした利用者の A%が商品紹介のページにアクセスし,商品紹介のページにアクセスした利用者の C%が購入手続のページにアクセスしていることを示している。また,トップページへの外部からのアクセス件数に対する購入手続完了の件数の割合をコンバージョン率といい,先月のコンバージョン率は5%であった。 【設問】N 社では,ショッピングサイトの売上増加には,利用者が安心してショッピングができるような配慮が大切であると考え,利用者の信頼を得るための様々な方策を検討している。インターネットを通じた商品の購入を利用者が安心して行えるように,N 社が実施する方策として,適切なものはどれか。

出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問100
- アWeb サイトを利用した個人情報の送受信には,第三者機関によって発行された電子証明書を用いて通信を暗号化する。
- イ会社情報のページに,ショッピングサイトに利用しているサーバの機種や OS の名称,利用ソフトウェア,IP アドレスなどを公開し,システムの信頼性を示す。
- ウ決済手続に誤りがないよう,購入手続画面で入力された住所,氏名,クレジットカード番号を平文のメールで利用者に返送し,情報の誤りがないことを確認してもらう。
- エ個人情報の取扱いに関する不安を与えないよう,個人情報の利用目的や問合せ方法などを明示しない。
正解:ア
解説
インターネットで安心して買い物をしてもらうには,通信を暗号化し,個人情報を適切に扱うことが重要です。第三者機関(認証局)が発行した電子証明書を用いて,個人情報の送受信を暗号化(SSL/TLS)する方策は,利用者がサイトの真正性を確認でき,通信内容の盗聴も防げるので適切です。
下線の用語は 用語集 で意味を確認できます。
選択肢ごとの解説
- ア正しい。電子証明書を使った暗号化通信は,サイトの信頼性と通信の安全性を高めます。
- イ誤り。サーバの機種や OS,利用ソフトウェア,IP アドレスなどの公開は,攻撃者に手掛かりを与えるおそれがあり,信頼を得る方策としては不適切です。
- ウ誤り。住所,氏名,クレジットカード番号を平文(暗号化なし)のメールで返送すると,盗聴されるおそれがあり,非常に危険です。
- エ誤り。個人情報の利用目的や問合せ方法は,出題当時の個人情報保護法でも利用目的を通知又は公表することが求められており(現行法でも同様です),明示して利用者を安心させるべきです。