平成26年度 秋期 ITパスポート試験 問98
ストラテジ/システム企画【中問D(問97〜100の共通文章)】 広告代理店の A 社では,申請者が経理部に回付した交通費精算伝票(以下,伝票という)を使って,顧客訪問時に発生した交通費の精算業務を行っている。 〔現在の交通費精算業務の流れ〕 (1) 申請者は,伝票に申請者名,社員番号,経費科目,顧客番号,利用日,利用区間,金額及び合計金額を記入する。押印後,事務担当者に回付する。 (2) 事務担当者は,申請内容を精査し,誤りがなければ伝票を承認者に回付する。誤りがあれば,伝票を申請者に差し戻す。 (3) 承認者は,承認又は否認の決裁を行う。内容が適切であった場合には承認して,事務担当者に回付する。内容が適切でなければ否認して,申請者に差し戻す。 (4) (2)又は(3)で差し戻された場合,申請者は伝票を修正し,再度事務担当者に回付する。 (5) 事務担当者は,承認者から回付された当日分の承認済み伝票を取りまとめ,伝票番号を採番し,経理部に回付する。 (6) 経理担当者は,事務担当者から回付されてきた承認済み伝票の支払処理を行う。 交通費精算を効率よく行うために,データベースを活用して,次に示す機能要件の交通費精算システム(以下,精算システムという)を構築することにした。 〔精算システムの機能要件の一部〕 (1) 社員番号でログオンする。社員番号によって,社員表から申請者名を抽出し,申請画面の共通項目として設定する。 (2) 申請画面の明細として,顧客番号,利用日,利用区間と金額を入力する。1 回の申請で複数の顧客訪問に対する明細が入力できる。また,合計金額の算出,経費科目の設定及び伝票番号の自動採番を行う。ここで経費科目として,交通費を自動設定する。 (3) 申請後,事務担当者が精査を行い,自動的に承認者に通知が行く。承認者は決裁画面で承認か否認かを選択する。 (4) 支払画面で承認済み申請を社員ごとに集計し,支払金額を算出する。 【設問】精算システムを導入しても,事務担当者が精査する現在の申請内容のうち,精査を廃止できないものはどれか。
出典:平成26年度 秋期 ITパスポート試験 問98
- ア経費科目
- イ合計金額
- ウ申請者名と社員番号
- エ明細の利用区間に対する金額
正解:エ
解説
精算システムでは,経費科目(交通費)の設定,合計金額の算出,社員番号から申請者名を抽出して設定することを自動で行うので,これらに人が入力ミスをする余地がなくなり,精査は不要にできます。一方,明細の利用区間とそれに対する金額は申請者が入力するため,入力が正しいか(その区間の運賃として妥当か)は人が確認する必要があり,精査を廃止できません。
選択肢ごとの解説
- ア誤り。経費科目は,システムが「交通費」を自動的に設定するので,精査を廃止できます。
- イ誤り。合計金額は,システムが明細の金額から自動的に算出するので,精査を廃止できます。
- ウ誤り。申請者名は社員番号から社員表で自動的に設定され,社員番号もログオンで決まるので,精査を廃止できます。
- エ正しい。利用区間と金額は申請者が手入力するもので,システムでは正しさを確認できないため,事務担当者の精査が必要です。