平成26年度 春期 ITパスポート試験 問94
テクノロジ/ヒューマンインタフェース【中問C(問93〜96の共通文章)】 F社の総務部では,社員(役員を含む)による購買や契約などの申請と承認を行うシステム(以下,稟議システムという)を構築することにした。総務部のGさんは,稟議システムの申請画面と申請の流れについて検討を行っている。 申請画面の入力項目は,表1のとおりである。 表1 申請画面の入力項目 件名:稟議の名称 種別:計画,購買,契約,その他(四つの稟議種別から一つ選択) 申請年月日:申請する年月日 稟議内容:内容の詳細 決裁金額:種別が購買又は契約の場合,決裁を求める金額 同意者:承認を取得する前に,同意を取る必要がある社員名(1名以上の同意者が存在する) 承認者:最終的に承認する社員名 回覧者:承認された後に,回覧を行う社員名 添付資料:申請者が必要と判断した添付資料 (注:本サイトでは原問題の表を文字表記に変換しています) 稟議システムを用いた申請の流れは,次のとおりである。 (1) 申請者が申請画面に必要事項の入力を行う。申請前に稟議を一時保存できる。 (2) 必要事項の入力が完了した後に,稟議の申請を行う。 (3) 申請された稟議は,同意者の参照が可能となる。 (4) 同意者は,稟議に問題がなければ同意し,問題があれば差戻しを行う。 (5) 同意者が全て同意した後に,承認者は申請された稟議について,承認処理が可能となる。 (6) 承認者は,稟議に問題がなければ承認し,問題があれば差戻しを行う。 稟議システムは,申請,同意,差戻し,承認の各画面に表示した実行ボタンが押されることによって処理を実行し,入力項目と日時を履歴として保存する。申請前の入力情報は,履歴としては保存しない。差戻しされた稟議は,申請者が編集可能で再申請できる状態となる。 【設問】申請画面での入力間違いを防ぐために,複数の入力項目間でシステムが行うことのできるエラーチェックはどれか。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問94
- ア決裁金額の入力が必要な種別の場合,決裁金額の入力がされているかどうか。
- イ件名に対して,決裁金額が妥当かどうか。
- ウ稟議内容が,件名に対して適切な記述になっているかどうか。
- エ稟議内容に対して,必要な添付資料があるかどうか。
正解:ア
解説
複数の入力項目の関係を調べるチェックを項目間(関連)チェックといいます。表1より,決裁金額は,種別が購買又は契約の場合に入力が必要な項目です。したがって,「種別が購買又は契約のとき,決裁金額が入力されているか」は,種別と決裁金額という2項目の関係を決まった規則で判定でき,システムが自動的に行えます。イ,ウ,エは,内容の妥当性や適切さの判断を要するため,システムが機械的にチェックするのは困難です。
選択肢ごとの解説
- ア正しい。種別と決裁金額の関係は決まったルールで判定できるので,システムで項目間チェックができます。
- イ誤り。決裁金額が件名に対して妥当かどうかは,内容の意味を踏まえた判断が必要で,システムによる機械的なチェックは困難です。
- ウ誤り。稟議内容が件名に対して適切かどうかは,文章の意味の判断が必要で,システムでは判断できません。
- エ誤り。稟議内容に対してどの添付資料が必要かは,内容の判断が必要で,システムでは判断できません(申請者が必要と判断した資料を添付する項目です)。