平成27年度 春期 ITパスポート試験 問86
テクノロジ/データベース【中問A(問85〜88の共通文章)】 IC カードによる入退室管理に関する次の記述を読んで,四つの問いに答えよ。 P 社は,セキュリティを確保するために自社ビルを 10 の区画に分け,各区画への入退室を IC カードで行うシステムを導入し,その管理方法についての検証を始めた。この IC カードを使った入退室管理(以下,入退室管理という)の概要は次のとおりであり,入退室管理で用いるデータベースの構造(一部)を図 1 に示す。 〔入退室管理の概要〕 (1) 社員は一つの部署に所属し,IC カードを 1 人 1 枚貸与される。IC カードはカード固有の IC カード番号をもつ。IC カードの情報は IC カード登録表に登録される。 (2) 社員の入退室が許可されている区画は個別に決められており,許可された区分の情報が入退室許可表に登録される。入退室が可能な場合で,その区画が所属部署の入っている区画の場合は “1”,それ以外で入退室が必要と認められた区画の場合は “2” が,入退室許可表の許可区分に登録される。 (3) 各区画には IC カードリーダが設置されており,入退室が許可された IC カード番号を読み取ったときだけドアを解錠し,入退室の記録を入退室記録表に記録する。このとき,入室の場合は “1”,退室の場合は “−1” を入退室記録表の入退室区分に記録する。 なお,P 社は,社員に対して午前 0 時までに退社することを義務づけている。 〈図 1 入退室管理で用いるデータベースの構造(一部)〉 IC カード登録表:IC カード番号,社員番号,所属部署コード,氏名 入退室許可表:社員番号,区画番号,許可区分 入退室記録表:入退室年月日,入退室時刻,IC カード番号,区画番号,入退室区分 (注:本サイトでは原問題の表を文字表記に変換しています) 【設問】入退室許可表のレコードを一意に決めるための主キーとして,適切なものはどれか。ここで,下線は主キーを表す。 (注:本サイトでは原問題の選択肢の表を図に変換しています)

出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問86
- ア図ア
- イ図イ
- ウ図ウ
- エ図エ
正解:イ
解説
入退室許可表には,社員ごと,区画ごとに許可区分が登録されます。一人の社員が複数の区画に入室を許可されることがあるので,社員番号だけでは一意に決まりません。社員番号と区画番号を組み合わせれば,どの社員のどの区画かが一意に決まるので,主キーにはこの二つを組み合わせます。許可区分は一意性の判断には不要です。
下線の用語は 用語集 で意味を確認できます。
選択肢ごとの解説
- ア誤り。社員番号だけでは,複数の区画の許可がある社員のレコードを一意に決められません。
- イ正しい。社員番号と区画番号を組み合わせた主キーなら,レコードを一意に決められます。
- ウ誤り。社員番号と許可区分の組では,同じ許可区分(1 又は 2)で複数の区画を許可された社員を区別できず,レコードを一意に決められません。
- エ誤り。社員番号,区画番号,許可区分の全てを主キーにすると一意には決まりますが,許可区分は不要な項目で,適切な主キーとはいえません。