LinuCレベル4 システムアーキテクト 可用性の設計 問13
可用性の設計/データレプリケーションと災害対策容量2TBのデータベースのバックアップ取得に約3時間かかるが、業務の更新を止められるのは数分以内である。LVMのスナップショットを利用して、整合の取れた時点のバックアップを取得する設計を考えている。設計として適切でないものはどれか。
当サイトのオリジナル問題(LinuCレベル4 システムアーキテクトの出題範囲「可用性の設計」に対応。実際の試験問題ではありません)
- Aスナップショットは作成した時点の状態を保ち続けるので、元のボリュームと同じディスク上に置いたまま長期間残し、遠隔地へのバックアップの代わりにする
- Bスナップショットを作る直前にデータベースの更新を一時的に止めるかバックアップ用のモードにし、作成後すぐに再開して静止点を確保する
- C従来型(COW型)のスナップショットの領域は元ボリュームの変更量に応じて消費され、満杯になると無効になるため、取得中の更新量を見込んで大きさを決める
- Dスナップショットが残っている間は元ボリュームへの書き込みに退避の処理が加わるため、バックアップの取得が終わったら速やかに削除する
正解:A
解説
スナップショットは一瞬で静止点を作れるため、業務を止める時間を作成の前後の短時間に抑え、長時間かかるバックアップの取得はスナップショットから行うという設計がとれます。ただし、スナップショットは元のボリュームとデータを共有しているため、元のディスクが壊れれば一緒に失われ、それ自体はバックアップの代わりになりません。LVMの従来型のスナップショットは、元ボリュームの変更前のデータを退避する領域が満杯になると無効になるため、取得にかかる時間中の更新量を見込んで大きさを決めます。また、スナップショットがある間は元ボリュームの書き込みに退避の処理が加わり性能が下がるので、取得後は削除します。
選択肢ごとの解説
- A正しい(誤っている記述)。スナップショットは元ボリュームとデータを共有しており、ディスクの故障や災害で一緒に失われるため、別の場所へのバックアップの代わりにはなりません。
- B誤り(正しい記述)。短時間だけ更新を止めるかバックアップ用のモードにしてからスナップショットを作ることで、整合の取れた静止点を確保できます。
- C誤り(正しい記述)。退避領域が満杯になるとスナップショットは使えなくなるため、取得中の変更量に見合う大きさが必要です。
- D誤り(正しい記述)。退避の処理によって元ボリュームの書き込み性能が下がるため、不要になったスナップショットは早めに削除します。