LinuCレベル4 システムアーキテクト ネットワークとストレージの選定 問7
ネットワークとストレージの選定/ストレージとアクセスプロトコル利用者が投稿する画像・動画ファイルを保存する基盤を選ぶ。ファイル数は数億件規模に増え、Webサーバーは台数が増減する。ファイルの部分的な書き換えは不要で、非公開のファイルでも、アプリケーションサーバーを経由させずにブラウザから直接アップロード・ダウンロードさせたい。最も適した構成はどれか。
当サイトのオリジナル問題(LinuCレベル4 システムアーキテクトの出題範囲「ネットワークとストレージの選定」に対応。実際の試験問題ではありません)
- AiSCSIのブロックストレージを1台のWebサーバーに接続してファイルシステムを作り、そのサーバーから配信する
- BNFSのファイル共有を全Webサーバーでマウントし、アプリケーションがファイルを読み書きして利用者へ中継する
- Cオブジェクトストレージに保存し、有効期限付きの署名付きURL(presigned URL)を発行して直接アクセスさせる
- DWebDAVでファイルを公開し、Basic認証の共通アカウントをアプリケーションに埋め込んでブラウザから利用させる
正解:C
解説
オブジェクトストレージは、ファイルをオブジェクトとしてHTTPのAPIで読み書きする形態で、フラットな名前空間により大量のデータへ水平に拡張しやすく、部分的な書き換えを必要としない静的なファイルの保存に向きます。署名付きURL(presigned URL)は、アプリケーションが持つ認証情報で特定のオブジェクトへの特定の操作を署名し、有効期限付きで利用者に渡す仕組みです。これにより、非公開のまま、アプリケーションサーバーを経由せずにブラウザから直接アップロード・ダウンロードさせられます。ブロックストレージは1台のホストからの利用が基本で、ファイルストレージはPOSIXのファイル操作が必要な場合に向きます。
選択肢ごとの解説
- A誤り。ブロックストレージは通常1台のホストからファイルシステムとして使うもので、データベースなど低遅延のランダムI/Oに向きます。台数が増減するWebサーバーでの共有や直接配信には向きません。
- B誤り。NFSは複数サーバーからPOSIXのファイル操作が必要な場合に有効ですが、すべての転送がアプリケーションを経由するため、直接アクセスの要件を満たしません。
- C正しい。オブジェクトストレージは大量の静的ファイルに向き、署名付きURLで非公開のまま期限付きの直接アクセスを許可できます。
- D誤り。共通アカウントをブラウザ側で使わせると認証情報が利用者に漏れ、ファイルごと・期限付きのアクセス制御もできません。