LinuCレベル4 システムアーキテクト ネットワークとストレージの選定 問6
ネットワークとストレージの選定/拠点間のネットワーキングオンプレミスのネットワークとクラウドの仮想ネットワークをVPNゲートウェイで接続したところ、いくつかの問題が起きた。問題と対処の組み合わせとして適切でないものはどれか。
当サイトのオリジナル問題(LinuCレベル4 システムアーキテクトの出題範囲「ネットワークとストレージの選定」に対応。実際の試験問題ではありません)
- Aオンプレミスのサーバーがクラウド側のプライベートなホスト名を引けない ― 社内DNSに条件付きフォワーダを設定し、該当ゾーンの問い合わせをクラウド側のリゾルバへ転送する
- Bサイズの大きなパケットの通信だけが途中で止まる ― IPsecのヘッダ分でMTUを超えている可能性があるため、トンネルのMTUを下げるかTCPのMSSを調整する
- C両拠点で同じプライベートアドレス帯を使っていて経路が決まらない ― アドレス計画を見直して重複をなくし、すぐに変えられない範囲はNATで変換する
- D特定のポート番号を使う通信だけが失敗し、他の通信は正常である ― 回線の帯域が不足していることが原因なので、VPN回線の契約帯域を増速する
正解:D
解説
拠点間を接続すると、名前解決、MTU、アドレスの重複、ポートの制限といった問題がよく起きます。クラウド側のプライベートなDNSゾーンは既定ではオンプレミスから引けないため、条件付きフォワーダでクラウド側のリゾルバへ転送します。IPsecのカプセル化でパケットが大きくなると経路のMTUを超えることがあり、トンネルのMTUやTCPのMSSを調整して対処します。特定のポートだけが通らない症状は、帯域ではなくファイアウォールやセキュリティグループなどのフィルタリングを疑うのが筋です。
選択肢ごとの解説
- A誤り(正しい記述)。プライベートなゾーンの問い合わせを条件付きフォワーダでクラウド側のリゾルバへ転送するのは、ハイブリッド環境の名前解決の定石です。
- B誤り(正しい記述)。大きなパケットだけが止まるのはMTU超過の典型的な症状で、トンネルのMTUやMSSの調整で対処します。
- C誤り(正しい記述)。アドレス帯の重複は経路を決められなくするため、アドレス計画の見直しが本筋で、当面の回避策としてNATを使います。
- D正しい(誤っている記述)。特定のポートだけが失敗するのは、ファイアウォールやセキュリティグループでそのポートが許可されていないことが典型的な原因です。帯域を増やしても解決しません。