LinuCレベル4 システムアーキテクト 性能・拡張性の設計 問14
性能・拡張性の設計/性能の改善Web・AP・DBの3層で構成した業務システムで、ピーク時に応答時間の悪化と接続エラーが報告された。調査結果に基づく改善の判断として、適切でないものはどれか。
当サイトのオリジナル問題(LinuCレベル4 システムアーキテクトの出題範囲「性能・拡張性の設計」に対応。実際の試験問題ではありません)
- Atunedで用途に合わせたプロファイル(応答遅延を重視するlatency-performanceなど)を選ぶと、CPUの省電力の設定などの関連する調整をまとめて適用できる
- BAPとDBの間のように1リクエストで何十回も往復する通信でも、経路の帯域さえ十分なら、ネットワークのホップ数や配置を見直しても応答時間はほとんど変わらない
- C短時間に接続要求が集中するサーバーでは、net.core.somaxconnとアプリケーションがlistenで指定するバックログの両方を見直し、受付待ちのキューのあふれを防ぐ
- DRAIDのボリューム上にXFSを作るときは、RAIDのストライプの単位と幅に合わせたオプションを指定すると、書き込みがストライプの境界にそろい効率が上がる
正解:B
解説
小さな要求と応答を何度も往復させる通信では、応答時間は帯域よりも1往復あたりの遅延と往復の回数で決まります。ルーターやファイアウォールを経由するホップが増えるほど1往復の遅延が増え、それが往復の回数だけ積み重なるため、頻繁に通信するサーバー同士を近いセグメントに配置してホップ数を減らすことは有効な改善策です。ノード内では、tunedのプロファイルによる一括した調整、接続の受付キューの長さの見直し、ストレージの構造に合わせたファイルシステムの作成オプションなどが改善の手段になります。
選択肢ごとの解説
- A誤り(正しい記述)。tunedのプロファイルはCPUの省電力の制御やカーネルのパラメータなどを用途別にまとめたもので、選ぶだけで関連する調整を一括して適用できます。
- B正しい(誤っている記述)。往復の多い通信では、ホップ数の増加による1往復あたりの遅延が往復の回数分だけ積み重なります。帯域が十分でも、ホップ数や配置の見直しで応答時間は改善します。
- C誤り(正しい記述)。listenのバックログはsomaxconnで上限が抑えられるため、両方を見直さないと受付待ちのキューがあふれて接続が失敗することがあります。
- D誤り(正しい記述)。mkfs.xfsでストライプの単位と幅を指定すると、割り当てがストライプの境界にそろい、RAIDでの書き込みの効率が上がります。