平成22年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問76
ストラテジ/企業活動経営会議で来期の景気動向を議論したところ,景気は悪化する,横ばいである,好転するという三つの意見に完全に分かれてしまった。来期の投資計画について,積極的投資,継続的投資,消極的投資のいずれかに決定しなければならない。表の予想利益については意見が一致した。意思決定に関する記述のうち,適切なものはどれか。 予想利益(万円) 景気動向:悪化,横ばい,好転 積極的投資:50,150,500 継続的投資:100,200,300 消極的投資:400,250,200 (注:本サイトでは原問題の表を文字表記に変換しています)
出典:平成22年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問76
- ア混合戦略に基づく最適意思決定は,積極的投資と消極的投資である。
- イ純粋戦略に基づく最適意思決定は,積極的投資である。
- ウマクシマックス原理に基づく最適意思決定は,継続的投資である。
- エマクシミン原理に基づく最適意思決定は,消極的投資である。
正解:エ
解説
マクシミン原理は,各選択肢について起こりうる最悪の結果(最小利益)を比較し,その中で最大となる選択肢を選ぶという悲観的な意思決定基準です。表の各投資の最小利益は,積極的投資50,継続的投資100,消極的投資400であり,このうち最大の400をもつ消極的投資が,マクシミン原理に基づく最適な選択となります。
選択肢ごとの解説
- ア誤り。混合戦略は複数の選択肢を確率的に組み合わせる考え方であり,単純にどれか二つの投資を選ぶという意味ではありません。
- イ誤り。マクシマックス原理(各選択肢の最大利益のうち最大を選ぶ楽観的基準)に基づけば最大利益500をもつ積極的投資が選ばれますが,これをもって“純粋戦略に基づく最適意思決定”とする根拠にはなりません。
- ウ誤り。マクシマックス原理では各投資の最大利益(積極的500,継続的300,消極的400)のうち最大の500をもつ積極的投資が選ばれ,継続的投資にはなりません。
- エ正しい。マクシミン原理では各投資の最小利益のうち最大となる消極的投資(最小利益400)が最適な意思決定となります。