平成22年度 春期 ITパスポート試験 問93
テクノロジ/データベース【中問B(問93〜96の共通文章)】 文献の貸出管理業務に関する次の記述を読んで,問93〜96に答えよ。 A 社研究所の資料室では,文献の貸出管理業務を行っている。文献の貸出管理業務には,PC のデータベースソフトを活用した文献貸出管理システム(以下,文献システムという)を利用している。 文献システムのデータベース構造は,次のとおりである。 社員表:社員番号,社員名,メールアドレス 文献表:文献番号,文献名 貸出表:文献番号,文献名,社員番号,社員名,メールアドレス,貸出日,返却日 保有する文献と貸出についての条件は,次のとおりである。 〔保有する文献と貸出についての条件〕 (1) 同一文献は複数保有せず,文献ごとに固有な文献番号が採番されている。 (2) 貸出期間は,貸出日を含めて最長 2 週間である。ここで,返却された文献をその日に違う社員に貸し出すことは可能であるが,同じ社員に対して返却した同一文献をその日のうちに貸し出すことはない。 貸出から返却までの手続は,次のとおりである。 〔貸出から返却までの手続〕 (1) 社員は借りたい文献を書庫から取り出して,資料室の担当者(以下,担当者という)に手渡し,社員番号を提示する。 (2) 担当者は文献システムを使って貸出処理を行い,社員に文献を手渡す。 (3) 文献返却時,社員は担当者に文献を返却し,担当者は文献システムを使って返却処理を行う。 文献システムにおける貸出処理と返却処理の仕様は,次のとおりである。 〔貸出処理〕 (1) 文献番号で文献表を検索し,文献名を取得する。 (2) 社員番号で社員表を検索し,社員名とメールアドレスを取得する。 (3) 貸出表のレコード(以下,貸出レコードという)を用意して,(1),(2)で取得した文献番号,文献名,社員番号,社員名,メールアドレスを設定し,貸出日に当日の日付を,返却日に空白値を設定する。 (4) (3)で設定した貸出レコードを貸出表に追加する。 〔返却処理〕 (1) 文献番号で貸出表を検索し,返却日が空白値である貸出レコードを抽出する。 (2) 抽出した貸出レコードの返却日に当日の日付を設定し,貸出表を更新する。 【設問】文献システムのデータベース構造の記述として,適切なものはどれか。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問93
- ア貸出表の主キーは,文献番号と社員番号の組合せである。
- イ貸出表の主キーは,文献番号,社員番号と貸出日の組合せである。
- ウ社員表と貸出表の主キーは,社員番号である。
- エ文献表と貸出表の主キーは,文献番号である。
正解:イ
解説
貸出表には,同じ文献が別の日に何度も貸し出されるため,文献番号だけでは行を特定できません。同じ社員が同じ文献を別の日に借りることもあるので,文献番号と社員番号の組合せでも重複します。同じ文献が同じ日に別の社員に貸し出される可能性はあっても,同じ社員が同じ日に同じ文献を再度借りることはない(条件(2))ので,文献番号,社員番号,貸出日の三つの組合せなら一意になります。
下線の用語は 用語集 で意味を確認できます。
選択肢ごとの解説
- ア誤り。同じ社員が同じ文献を別の日に借りると,同じ組合せが複数行に現れて重複します。
- イ正しい。文献番号,社員番号,貸出日の組合せで貸出表の各行を一意に識別できます。
- ウ誤り。社員番号は社員表の主キーですが,貸出表では同じ社員が何度も借りるので重複します。
- エ誤り。文献番号は文献表の主キーですが,貸出表では同じ文献が何度も貸し出されるので重複します。