LinuCレベル2 システムアーキテクチャの設計 問20
システムアーキテクチャの設計/クラウドサービス上のシステム構成OpenStackなどのIaaS型クラウドサービスで、インスタンスにフローティングIPアドレスを関連付けたときの一般的な動作として適切なものはどれか。
当サイトのオリジナル問題(LinuCレベル2の出題範囲「システムアーキテクチャの設計」に対応。実際の試験問題ではありません)
- A仮想ルーターのNATで固定IPへ対応付けられ、インスタンスのOSのインターフェースには現れない
- BインスタンスのOSのインターフェースに2つ目のアドレスとして追加され、固定IPは解除される
- C関連付けた時点でインスタンスが再起動され、以後はフローティングIPだけで通信するようになる
- D外部から届く通信の受信専用に使われ、インスタンスから外部への通信は固定IPのまま送出される
正解:A
解説
フローティングIPアドレスは、プロジェクト(テナント)に確保してインスタンスに関連付け、外部ネットワークとの通信に使うアドレスです。OpenStack(Neutron)では、外部ネットワークとテナントネットワークをつなぐ仮想ルーターが、フローティングIPとインスタンスの固定IP(テナントネットワーク内のアドレス)を1対1のNATで対応付けます。そのため、インスタンスのOSから見えるのは固定IPだけで、OS側でフローティングIPを設定する必要はありません。外部から届いた通信は宛先が固定IPへ、インスタンスから外部への通信は送信元がフローティングIPへ変換されます。関連付けや付け替えはインスタンスを再起動せずに行えます。
選択肢ごとの解説
- A正しい。フローティングIPは仮想ルーターの1対1のNATで固定IPへ対応付けられ、インスタンスのOSが認識するのは固定IPだけです。
- B誤り。フローティングIPはOSのインターフェースに追加されるのではなく、NATで対応付けられます。固定IPもそのまま使われ続けます。
- C誤り。フローティングIPの関連付けや解除は、インスタンスを再起動せずに行えます。固定IPによる内部の通信も引き続き使えます。
- D誤り。1対1のNATなので、インスタンスから外部への通信も送信元がフローティングIPへ変換されます。受信専用ではありません。