LinuCレベル4 システムアーキテクト ネットワークとストレージの選定 問31
ネットワークとストレージの選定/ストレージとアクセスプロトコルファイル共有・転送のプロトコルとして複数の選択肢を比較している。WebDAVの特性について、説明として適切でないものはどれか。
当サイトのオリジナル問題(LinuCレベル4 システムアーキテクトの出題範囲「ネットワークとストレージの選定」に対応。実際の試験問題ではありません)
- AWebDAVはHTTP/HTTPSをベースとし、LOCK・COPY・MOVE・MKCOLなどのファイル管理操作をHTTPメソッドとして追加したプロトコルである
- BWebDAVはHTTP/HTTPSのポートで通信するため、SMBやNFSと比べてポート変更なしにファイアウォールを通過しやすい環境が多い
- CWebDAVのLOCKはアドバイザリロックであり、ロックの存在を確認しないクライアントが書き込みを行っても技術的に阻止する仕組みはない
- DWebDAVはHTTPのContent-Rangeヘッダを使ってファイルの任意の範囲だけを上書きできるため、SMBと同様にランダム書き込みが頻繁なデータベース領域の共有にも適している
正解:D
解説
RFC 4918が定義するWebDAVは、PUTでファイル全体を置き換える方式をとっており、ファイルの一部分だけを書き換えるランダム書き込みのネイティブサポートは規定されていません。そのため、ランダム書き込みが頻繁なデータベース用途には向きません。WebDAVはHTTP(S)ベースなのでファイアウォール通過が容易で、LOCK・COPY・MOVEなどのメソッドによるファイル管理をサポートしています。LOCKはアドバイザリ(任意協調型)であり、ロックを無視する実装が書き込みを行っても技術的に防げません。
選択肢ごとの解説
- A誤り(正しい記述)。WebDAVはHTTPを拡張したプロトコルで、LOCK・COPY・MOVE・MKCOLなどのメソッドを追加してファイル管理操作を実現しています。
- B誤り(正しい記述)。HTTP/HTTPSのポートで通信するため、専用ポートを使うSMBやNFSよりもファイアウォールを通過しやすい環境が多いです。
- C誤り(正しい記述)。WebDAVのLOCKはアドバイザリロックであり、ロックの存在を無視するクライアントの書き込みを技術的に阻止することはできません。
- D正しい(誤っている記述)。RFC 4918はファイルの部分書き換えを規定しておらず、WebDAVはランダム書き込みが頻繁なデータベース用途には適していません。