平成27年度 春期 ITパスポート試験 問96
ストラテジ/企業活動【中問C(問93〜96の共通文章)】 売上高の損益分析に関する次の記述を読んで,四つの問いに答えよ。 部品メーカに勤める A さんは,材料費などの変動費と人件費などの固定費を把握し,表計算ソフトを活用して,売上高と利益を検討することにした。1 か月の売上高,変動費に固定費を加えた総費用を基に,図 1 に示すような売上高の損益分析を行うためのワークシートを作成した。 変動費は売上高に連動して増減する費用であり,変動費率は変動費の売上高に占める割合である。固定費とは,売上高にかかわらず発生する一定額の費用である。損益分岐点は売上高と総費用がちょうど等しくなる売上高であり,売上高が損益分岐点以下であれば赤字になり,それ以上になれば利益が出る。 変動費率と固定費は,それぞれセル B1,B2 に入力してある。 【設問】先月の売上高は 10,000 千円あり,1,650 千円の利益があった。利益を向上させるために,今月から原材料を変更し,変動費率を 0.05 下げる予定である。しかし人件費が 150 千円増えて,固定費が増加した。今月の売上高が先月と同じ 10,000 千円のとき,利益は先月に比べて幾ら増減するか。

出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問96
- ア200 千円減少する。
- イ変わらない。
- ウ200 千円増加する。
- エ350 千円増加する。
正解:エ
解説
先月の変動費率は,図 1 より 0.65 で,固定費は 1,850 千円です(先月の利益 1,650 千円は 10,000−6,500−1,850 で確認できます)。今月は変動費率が 0.60 になり,固定費は 1,850+150=2,000 千円です。今月の利益は 10,000−10,000×0.60−2,000=2,000 千円なので,先月の 1,650 千円より 350 千円増加します。
下線の用語は 用語集 で意味を確認できます。
選択肢ごとの解説
- ア誤り。変動費率の低下による費用の減少(500 千円)を考慮しておらず,計算が合いません。利益は減少しません。
- イ誤り。変動費率を下げることで 500 千円の費用が減り,固定費の増加は 150 千円なので,差し引きで利益は変わらないわけではありません。
- ウ誤り。増加額は 200 千円ではなく 350 千円です。
- エ正しい。変動費が 500 千円減り,固定費が 150 千円増えるので,差し引き 350 千円増加します。