過去問ドリル

LinuCレベル4 システムアーキテクト ネットワークとストレージの選定 問18

ネットワークとストレージの選定/拠点間のネットワーキング

工場の生産ラインに設置した数十台のカメラの映像を解析し、不良品を検出したら数十ミリ秒以内にラインを止めたい。工場からクラウドまでの回線は帯域が限られ、往復の遅延も大きい。解析結果の集計や解析モデルの更新はクラウド側で行いたい。構成として最も適切なものはどれか。

当サイトのオリジナル問題(LinuCレベル4 システムアーキテクトの出題範囲「ネットワークとストレージの選定」に対応。実際の試験問題ではありません)

正解:A

解説

エッジコンピューティングは、データの発生源の近くで処理を行い、遅延の短縮と上位への転送量の削減を図る考え方です。数十ミリ秒以内の応答が必要な判定をクラウドで行うと、拠点間の往復遅延がそのまま応答時間に加わり、帯域の制約も受けます。即時性が必要な判定はエッジで行い、集計や学習のように遅延を許容でき大きな計算資源を要する処理はクラウドで行う分担が一般的です。回線の増速や経路の最適化では、物理的な距離に起因する遅延は解消できません。

選択肢ごとの解説

  • A正しい。判定を工場内で完結させるため拠点間の遅延に左右されず、送るデータも結果や要約だけになるので帯域の制約も緩和されます。モデルの更新や集計はクラウド側で行えます。
  • B誤り。専用線で帯域を確保しても、クラウドまでの往復遅延は残るため、数十ミリ秒以内に停止する要件を満たせない可能性が高く、全映像の転送費用も大きくなります。
  • C誤り。SD-WANは複数回線の経路制御を一元管理し回線を使い分ける技術で、拠点間の往復遅延そのものは短くできません。判定をクラウドで行う限り、即時性の要件は満たしにくいままです。
  • D誤り。圧縮や間引きで転送量は減りますが、判定をクラウドで行うため往復遅延が応答時間に加わります。間引きで不良品を見逃すおそれも生じます。
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