LinuCレベル4 システムアーキテクト ネットワークとストレージの選定 問36
ネットワークとストレージの選定/集中型および分散型ストレージデータベースのトランザクションログ領域をLVMで確保する。ログのサイズは事前に予測しやすく、書き込み性能の一貫性が求められる。書き込みの遅延が突発的に増えることは許容できない。この要件に最も合ったLVMの割り当て方式として適切なものはどれか。
当サイトのオリジナル問題(LinuCレベル4 システムアーキテクトの出題範囲「ネットワークとストレージの選定」に対応。実際の試験問題ではありません)
- Aシックプロビジョニングで事前に物理領域を確保し、書き込み時のディスク領域割り当て処理がなく一貫した書き込み性能を得る
- Bシンプロビジョニングで必要な分だけ動的に割り当てて物理ディスクを効率よく使い、使用状況に応じて容量を追加する
- Cシンプロビジョニングを採用しシンプールの使用率が90%を超えたら自動拡張するスクリプトを用意して、動的割り当てを安全に使う
- DLVMボリューム上にLVM RAIDを構成してデータ保護と容量効率のバランスを取り、書き込み性能を確保する
正解:A
解説
シックプロビジョニングは論理ボリューム作成時に必要な物理領域を事前に確保します。書き込み時に領域割り当て処理が発生しないため、書き込みレイテンシが一定で突発的な遅延が生じにくく、トランザクションログのような書き込み性能の一貫性が求められる用途に適しています。シンプロビジョニングは書き込み時に物理領域を動的に割り当てるため、割り当て処理のオーバーヘッドが書き込み遅延に影響することがあり、要件に合いません。
選択肢ごとの解説
- A正しい。シックプロビジョニングは事前に物理領域を確保するため書き込み時の割り当て処理がなく、一貫した書き込みレイテンシを維持できます。
- B誤り。シンプロビジョニングは書き込み時に物理領域を動的に割り当てるため、割り当て処理のオーバーヘッドが突発的な書き込み遅延の原因になる場合があります。
- C誤り。監視による自動拡張でプールの枯渇は防げますが、書き込みのたびに動的割り当てが発生する性質は変わらないため、突発的遅延のリスクを根本的には解消できません。
- D誤り。LVM RAIDはデータ保護と容量効率に関わる設定であり、書き込み時の動的割り当て(シン)か事前確保(シック)かという要件への対処ではありません。