LinuCレベル4 システムアーキテクト ネットワークとストレージの選定 問22
ネットワークとストレージの選定/拠点間のネットワーキング全国30拠点は、光回線上のPPPoE接続でインターネットへ出ており、拠点間はその上のインターネットVPNで結んでいる。夜間や休日の前など利用者が増える時間帯だけ、通信速度が大きく落ちる。調査の結果、各拠点のLANやルーターの負荷には余裕があり、速度の低下は通信事業者の網からプロバイダへ抜ける区間で起きていた。対策として最も適切なものはどれか。
当サイトのオリジナル問題(LinuCレベル4 システムアーキテクトの出題範囲「ネットワークとストレージの選定」に対応。実際の試験問題ではありません)
- A拠点のルーターでQoSを設定し、業務の通信を他の通信より優先して事業者の回線へ送り出すようにする
- BIPv6のIPoE方式の接続に切り替え、IPv4の通信はIPv4 over IPv6の方式で運ぶようにする
- C拠点内のスイッチを10GbE対応の機種に更新し、端末から拠点のルーターまでの区間の帯域を広げる
- DVPNの暗号化アルゴリズムをより軽いものに変え、拠点のルーターでの暗号化の処理負荷を下げる
正解:B
解説
PPPoE方式では、通信事業者の網とプロバイダの接続点にある網終端装置でPPPoEのセッションを終端するため、利用者が増える時間帯にこの設備が混雑して速度が落ちやすいことが知られています。IPoE方式は網終端装置を経由せずにIPv6で直接接続するため、この区間の混雑の影響を受けにくくなります。IPv4の通信は、MAP-EやDS-LiteなどのIPv4 over IPv6の方式でIPv6の上を運びます。ただし、方式によってはIPv4で使えるポートが限られたり固定IPアドレスが別契約になったりするため、既存のVPN機器が対応するかを確かめてから切り替えます。
選択肢ごとの解説
- A誤り。拠点のルーターでの優先制御は、拠点の出口の回線が混雑している場合に有効です。混雑が事業者側の設備で起きているため、拠点側の優先制御では改善しません。
- B正しい。IPoE方式に切り替えると、混雑の原因となっているPPPoEの網終端装置を経由しなくなります。
- C誤り。LANの帯域を広げる対策は、拠点内の区間がボトルネックの場合に有効です。調査でLANには余裕があると分かっているため効果がありません。
- D誤り。暗号化の負荷を下げる対策は、ルーターのCPUがボトルネックの場合に有効です。ルーターの負荷には余裕があり、速度低下は事業者側の区間で起きているため改善しません。