LinuCレベル4 システムアーキテクト ネットワークとストレージの選定 問23
ネットワークとストレージの選定/ストレージとアクセスプロトコルファイアウォールで通信を細かく制限している環境で、ファイル共有・ファイル転送の方式を選ぶ。各方式について検討した内容のうち、誤っているものはどれか。
当サイトのオリジナル問題(LinuCレベル4 システムアーキテクトの出題範囲「ネットワークとストレージの選定」に対応。実際の試験問題ではありません)
- ANFSv4はrpcbindやmountdを使わずにTCPの2049番だけで通信するため、ファイアウォールで許可するポートを1つに絞りやすい
- BSMB 3はTCPの445番で直接通信できるため、NetBIOSの137〜139番を開けなくてもファイル共有を利用できる
- CNFSv3もNFSv4と同様にTCPの2049番だけで通信できるため、ファイアウォールの許可ルールはバージョンによらず共通でよい
- D署名付きURLは期限内なら入手した誰でも使えるため、有効期限を短くし、対象のオブジェクトと操作を限定して発行する
正解:C
解説
ファイアウォール越しにファイル共有を使う場合は、プロトコルが使うポートの数と、それが固定かどうかが設計に影響します。NFSv4はマウントやロックの機能をプロトコル本体に統合したため、TCPの2049番だけで利用できます。NFSv3は2049番のnfsdに加えて、rpcbind(111番)、mountd、ロック関連のサービスを使い、それらのポートは既定では動的に決まるため、固定したうえで許可する必要があります。SMB 3はTCP 445番で直接通信でき、署名付きURLはHTTPSの443番で転送できますが、URL自体が認可の役割を持つため、期限と権限を絞って発行します。
選択肢ごとの解説
- A誤り(正しい記述)。NFSv4はマウントやロックの機能を本体に統合しており、TCPの2049番だけで利用できます。
- B誤り(正しい記述)。SMBはTCP 445番上で直接動作でき(ダイレクトホスティング)、NetBIOS over TCP/IPを使わない構成にできます。
- C正しい(誤っている記述)。NFSv3はrpcbind(111番)やmountd、ロック関連のサービスも使い、それらのポートは既定では動的です。NFSv4用の2049番だけを許可してもNFSv3のマウントはできません。
- D誤り(正しい記述)。署名付きURLは所持者が誰でも使えるため、有効期限を短くし、特定のオブジェクトへの特定の操作(取得のみ等)に限定して発行するのが基本です。