応用情報技術者試験 午前|システム企画の要点と過去問
ストラテジ/システム企画システム企画は、システムを開発・導入する前段階の活動を問う分野です。要件定義、システム化計画、調達(RFI・RFP・契約)が中心で、「誰が、何を、どの順序で行うのか」を整理して理解することが重要です。
出題傾向
応用情報技術者試験午前の過去33回分(平成21年度〜令和7年度)を集計した結果です。
69問33回の合計
2.1問1回あたりの平均
2.6%全2,640問に占める割合
3問最多の回(令和7年度 秋期)
直近10回の平均は2.3問、それ以前の23回の平均は2.0問です。出題数はほぼ横ばいで、この分野は毎回安定して出題されています。
| 実施回 | この分野の出題数 |
|---|---|
| 令和7年度 秋期 | 3問 |
| 令和7年度 春期 | 3問 |
| 令和6年度 秋期 | 2問 |
| 令和6年度 春期 | 3問 |
| 令和5年度 秋期 | 1問 |
| 令和5年度 春期 | 3問 |
| 令和4年度 秋期 | 3問 |
| 令和4年度 春期 | 2問 |
| 令和3年度 秋期 | 1問 |
| 令和3年度 春期 | 2問 |
直近10回分を表示しています。
押さえておきたいテーマ
- システム化計画
- 業務上の課題に対して、システムで何を実現するか、費用対効果はどうかを検討し、計画をまとめる活動です。システム化の目的・範囲・スケジュール・体制・投資額と効果を明らかにして、経営層の承認を得ます。
- 要件定義
- システムに求められる要件を明確にする工程です。業務要件(業務として何を行うか)をもとに、システム要件を定めます。要件は、機能要件(システムが持つべき機能)と、非機能要件(性能・可用性・セキュリティ・運用性など機能以外の要件)に分けて整理します。
- 非機能要件
- 性能・拡張性、可用性、セキュリティ、運用・保守性、移行性など、機能以外のシステムの品質にかかわる要件です。利用者が明示しにくいので、確認漏れがないように整理して合意することが重要です。
- 利害関係者の合意
- 要件は、利用部門、情報システム部門、経営層など、立場の異なる関係者から集めます。優先順位をつけ、関係者間で合意を得ておかないと、後から要件が変わり手戻りが発生するので、合意の取り方や役割分担が問われます。
- 調達の流れ(RFI・RFP)
- RFI(情報提供依頼書)は、ベンダに製品・技術の情報を求める文書で、調達の初期に情報収集のために使います。RFP(提案依頼書)は、システムの要件を示して、具体的な提案と見積りを依頼する文書です。提案書を評価してベンダを選定し、契約を結ぶ、という順序を押さえます。
- 提案書の評価と契約
- 提案の内容、価格、実績、体制などを、あらかじめ決めた基準で総合的に評価して選定します。契約には、成果物の完成を約束する請負契約と、作業の遂行を約束する準委任契約などがあり、目的に応じて選びます。
- ソフトウェアライフサイクル
- システムは、企画・要件定義・開発・運用・保守・廃棄という流れをたどります。企画段階での検討が、その後のライフサイクル全体のコストや品質に影響します。
学習のコツ
- RFIとRFPは名前が似ていて混同しやすいので、「情報収集の段階か、提案を依頼する段階か」で区別します。調達手順の全体像とセットで覚えます。
- 機能要件と非機能要件は、具体例(画面の機能 vs 応答時間・可用性など)で判断できるように、身近なシステムに当てはめて考えます。
- 出題数が少なめの分野ですが、経営戦略・システム戦略・法務(契約)と関連するので、一緒に学ぶと理解が深まります。
システム企画の過去問一覧(全69問)
実施回ごとに、この分野の問題を新しい回から並べています。各問に解説と選択肢ごとの解説がついています。