応用情報技術者試験 午前|ビジネスインダストリの要点と過去問
ストラテジ/ビジネスインダストリビジネスインダストリは、業種ごとの業務とITの関わりを問う分野です。生産管理・物流・販売・電子商取引・IoTなど、範囲が広いため、各業界でITがどのような役割をもつかを概観する学習がポイントです。
出題傾向
応用情報技術者試験午前の過去33回分(平成21年度〜令和7年度)を集計した結果です。
103問33回の合計
3.1問1回あたりの平均
3.9%全2,640問に占める割合
5問最多の回(平成27年度 秋期)
直近10回の平均は2.9問、それ以前の23回の平均は3.2問です。出題数はほぼ横ばいで、この分野は毎回安定して出題されています。
| 実施回 | この分野の出題数 |
|---|---|
| 令和7年度 秋期 | 3問 |
| 令和7年度 春期 | 2問 |
| 令和6年度 秋期 | 2問 |
| 令和6年度 春期 | 4問 |
| 令和5年度 秋期 | 3問 |
| 令和5年度 春期 | 4問 |
| 令和4年度 秋期 | 2問 |
| 令和4年度 春期 | 2問 |
| 令和3年度 秋期 | 3問 |
| 令和3年度 春期 | 4問 |
直近10回分を表示しています。
押さえておきたいテーマ
- 生産管理とMRP
- MRP(資材所要量計画)は、製品の生産計画から、必要な部品の数量と時期を計算する手法です。総所要量から、手持在庫と発注残を足して引当残を引いた有効在庫を差し引いて、正味所要量を求めます。ジャストインタイム(かんばん方式)は、必要なものを必要なときに必要な量だけ生産・調達する方式です。
- 工場・設計の情報化
- CADは設計、CAMは製造の支援、FA(ファクトリーオートメーション)は工場の自動化、CIMは設計から製造までの情報を統合して管理する考え方です。NC工作機械のように、数値制御で加工する機械もあります。
- 物流・販売の情報システム
- POSは販売時点で商品情報を収集するシステム、SCMは調達から販売までの流れを企業間で連携して最適化する考え方です。RFIDやバーコード、QRコードは、商品や物流の管理を効率化する技術です。
- 電子商取引(EC)とEDI
- 企業間の電子商取引がB2B、企業と消費者間がB2C、消費者間がC2Cです。EDIは、企業間で受発注などの取引データを、標準的な形式で電子的に交換する仕組みで、情報表現規約や伝送制御手順などの標準化が重要です。
- IoTとビッグデータ
- IoTは、さまざまなモノがインターネットにつながり、センサが集めたデータをクラウドで分析して活用する仕組みです。得られた大量のデータをAIなどで分析して、需要予測や保守の効率化に活用します。
- 組込みシステムとエネルギー・自動車分野
- 家電・自動車・産業機器などに組み込まれたコンピュータが、その機器の制御を担います。自動車のエンジン制御や、電力需給を最適化するスマートグリッド・スマートメータなど、各業界の事例が出題されます。
- 金融・医療・公共分野のIT
- 金融分野の電子マネーやFinTech、医療分野の電子カルテ、行政分野のマイナンバーなど、ITが社会を支えている事例が出題されます。
学習のコツ
- MRPの正味所要量など計算が出る部分は、用語の定義を正確に覚えて、表に整理して解く練習をしておくと確実です。
- 業界ごとのITの事例は範囲が広いので、頻出の用語(POS、EDI、SCM、IoTなど)を優先して、目的と仕組みを一言で説明できるようにします。
- ニュースで取り上げられるITの活用事例に日頃から触れておくと、初見の事例でも、目的から選択肢を絞りやすくなります。
ビジネスインダストリの過去問一覧(全103問)
実施回ごとに、この分野の問題を新しい回から並べています。各問に解説と選択肢ごとの解説がついています。