応用情報技術者試験 午前|経営戦略の要点と過去問
ストラテジ/経営戦略経営戦略は、企業が競争に勝つための分析手法、成長戦略、マーケティング、業績評価などを問う分野です。SWOT分析やPPMなど、フレームワークの名前と使い方が中心で、身近な企業を思い浮かべると理解しやすい分野です。
出題傾向
応用情報技術者試験午前の過去33回分(平成21年度〜令和7年度)を集計した結果です。
151問33回の合計
4.6問1回あたりの平均
5.7%全2,640問に占める割合
7問最多の回(平成29年度 春期)
直近10回の平均は4.6問、それ以前の23回の平均は4.6問です。出題数はほぼ横ばいで、この分野は毎回安定して出題されています。
| 実施回 | この分野の出題数 |
|---|---|
| 令和7年度 秋期 | 4問 |
| 令和7年度 春期 | 4問 |
| 令和6年度 秋期 | 5問 |
| 令和6年度 春期 | 3問 |
| 令和5年度 秋期 | 5問 |
| 令和5年度 春期 | 5問 |
| 令和4年度 秋期 | 6問 |
| 令和4年度 春期 | 4問 |
| 令和3年度 秋期 | 5問 |
| 令和3年度 春期 | 5問 |
直近10回分を表示しています。
押さえておきたいテーマ
- SWOT分析
- 自社の内部環境である強み(Strengths)・弱み(Weaknesses)と、外部環境である機会(Opportunities)・脅威(Threats)を整理して、戦略を検討する手法です。内部要因と外部要因を混同しないことが基本です。
- PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)
- 市場成長率と相対市場シェアの2軸で事業や製品を4つに分類し、経営資源の配分を考える手法です。市場成長率も市場シェアも高い「花形」、成長率は低いがシェアが高く資金を生む「金のなる木」、成長率は高いがシェアが低い「問題児」、両方とも低い「負け犬」があります。
- 製品ライフサイクル
- 製品の売上や利益は、導入期・成長期・成熟期・衰退期の順に推移します。各段階で、価格・広告・流通などの適切な戦略が異なることが問われます。
- アンゾフの成長ベクトルと競争戦略
- アンゾフは、製品と市場の2軸で、市場浸透・新市場開拓・新製品開発・多角化の4つの成長戦略に分類します。ポーターは、競争優位を得るための基本戦略として、コストリーダーシップ、差別化、集中の3つを示しました。
- コアコンピタンス
- 他社が容易にまねできない、企業の中核となる能力・強みのことです。競争優位の源泉として、経営資源の何に注力するかを考える基準になります。
- マーケティング
- マーケティングミックスの4Pは、製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、販売促進(Promotion)です。市場を細分化し(セグメンテーション)、狙う市場を選び(ターゲティング)、自社の位置づけを決める(ポジショニング)手順もあわせて押さえます。
- バランススコアカード(BSC)
- 業績を財務の視点だけでなく、顧客、業務プロセス、学習と成長の4つの視点から評価し、戦略を具体的な指標に落とし込む手法です。目標達成度を測る指標としてKPIを設定し、重要成功要因としてCSFを定めます。
- 提携・買収と技術経営
- M&A(合併・買収)やアライアンス(業務提携)は、外部の資源を取り込む方法です。デルファイ法は、専門家へのアンケートを繰り返して意見を集約する予測手法です。技術経営(MOT)は、技術をイノベーションにつなげる経営のことです。
学習のコツ
- PPMやSWOT分析のようなフレームワークは、実際の企業や製品に当てはめて、自分で分類してみると理解が深まります。
- マーケティングの用語(4P、STP、製品ライフサイクル)は、身近な商品を例にして具体的に考えると、抽象的な用語のイメージがつかみやすくなります。
- 経営戦略は、ITとは直接関係のない内容も多く、範囲が広いので、頻出の手法にしぼって学習するのが効率的です。
経営戦略の過去問一覧(全151問)
実施回ごとに、この分野の問題を新しい回から並べています。各問に解説と選択肢ごとの解説がついています。
令和7年度 秋期4問
令和7年度 春期4問
令和6年度 秋期5問
令和6年度 春期3問
令和5年度 秋期5問
令和5年度 春期5問
令和4年度 秋期6問
令和4年度 春期4問
令和3年度 秋期5問
令和3年度 春期5問
令和元年度 秋期4問
平成31年度 春期4問
平成30年度 秋期5問
平成30年度 春期6問
- 問65EMS(electronics manufacturing services)の説明として,適切なものはどれか。
- 問67PPM において,投資用の資金源として位置付けられる事業はどれか。
- 問68現在の動向から未来を予測したり,システム分析に使用したりする手法であり,専門的知識や経験を有する複数の人にアンケート調…
- 問69ターゲットリターン価格設定の説明はどれか。
- 問71政府は,IoT を始めとする様々な ICT が最大限に活用され,サイバー空間とフィジカル空間とが融合された“超スマート…
- 問75ビッグデータ分析の手法の一つであるデシジョンツリーを活用してマーケティング施策の判断に必要な事象を整理し,発生確率の精…
平成29年度 秋期3問
平成29年度 春期7問
- 問61情報戦略の投資効果を評価するとき,利益額を分子に,投資額を分母にして算出するものはどれか。
- 問63IT投資に対する評価指標の設定に際し,バランススコアカードの手法を用いてKPIを設定する場合に,内部ビジネスプロセスの…
- 問65組込みシステム開発において,製品に搭載するLSIを新規に開発したい。LSI設計を自社で行い,LSI製造を外部に委託する…
- 問66多角化戦略のうち,M&Aによる垂直統合に該当するものはどれか。
- 問67SCMの目的はどれか。
- 問68事業戦略のうち,浸透価格戦略に該当するものはどれか。
- 問69他の技法では答えが得られにくい,未来予測のような問題に多く用いられ,(1)〜(3)の手順に従って行われる予測技法はどれ…
平成28年度 秋期6問
平成28年度 春期5問
平成27年度 秋期2問
平成27年度 春期4問
平成26年度 秋期4問
平成26年度 春期4問
平成25年度 秋期5問
平成25年度 春期3問
平成24年度 秋期5問
平成24年度 春期7問
- 問62情報戦略の投資対効果を評価するとき,利益額を分子に,投資額を分母にして算出するものはどれか。
- 問66戦略を立案するために,SWOT分析を実施した。市場機会を獲得するために自社の強みを生かすことができる戦略はどれか。 強…
- 問67競争戦略におけるニッチ戦略の特徴はどれか。
- 問68RFM分析において,特にR(Recency)とF(Frequency)をそれぞれ三つに分類した。表の各セルに対する考察…
- 問69ワントゥワンマーケティングを説明したものはどれか。
- 問70設定した戦略を遂行するために,財務,顧客,内部ビジネスプロセス,学習と成長という四つの視点に基づいて相互の適切な関係を…
- 問74A社とB社がそれぞれ2種類の戦略を採る場合の市場シェアが表のように予想されるとき,ナッシュ均衡,すなわち互いの戦略が相…