応用情報技術者試験 午前|開発技術の要点と過去問
テクノロジ/開発技術開発技術は、システム開発の進め方(開発モデル・アジャイル)、設計の考え方、オブジェクト指向、テスト、レビューなどソフトウェア開発全般を問う分野です。用語の意味を区別できるかを問う問題が中心です。
出題傾向
応用情報技術者試験午前の過去33回分(平成21年度〜令和7年度)を集計した結果です。
184問33回の合計
5.6問1回あたりの平均
7.0%全2,640問に占める割合
9問最多の回(平成22年度 春期)
直近10回の平均は4.9問、それ以前の23回の平均は5.9問です。近年は出題数がやや減る傾向にあります。
| 実施回 | この分野の出題数 |
|---|---|
| 令和7年度 秋期 | 5問 |
| 令和7年度 春期 | 6問 |
| 令和6年度 秋期 | 4問 |
| 令和6年度 春期 | 6問 |
| 令和5年度 秋期 | 5問 |
| 令和5年度 春期 | 4問 |
| 令和4年度 秋期 | 5問 |
| 令和4年度 春期 | 5問 |
| 令和3年度 秋期 | 5問 |
| 令和3年度 春期 | 4問 |
直近10回分を表示しています。
押さえておきたいテーマ
- 開発モデル
- ウォータフォールモデルは、要件定義から運用までを順番に進める手法で、後戻りを想定しません。プロトタイピングは試作品を使って要件を確認しながら進める手法、スパイラルモデルはリスクの高い部分から繰り返して開発する手法です。
- アジャイル開発
- 短い反復(イテレーション)で動くソフトウェアを作り、変化に柔軟に対応する手法群です。スクラムはスプリントと呼ぶ短い期間で、プロダクトバックログをもとに開発を進めます。XPは、ペアプログラミング、テスト駆動開発、リファクタリング、継続的インテグレーションなどのプラクティスを組み合わせます。
- 設計手法とモデリング
- DFDはデータの流れ、E-R図はデータの構造を表します。UMLは、ユースケース図(利用者から見た機能)、クラス図(構造)、シーケンス図(オブジェクト間のやり取りの時間的な順序)、アクティビティ図(処理の流れ)などを使い分けます。
- モジュール設計
- モジュール内の要素の関連の強さを凝集度、モジュール間の依存の強さを結合度と呼び、凝集度が高く結合度が低い設計が望ましいとされます。修正や再利用がしやすくなるためです。
- オブジェクト指向
- クラスは設計図、インスタンスはクラスから作った実体です。カプセル化(内部を隠して外部からの操作を限定する)、継承(既存のクラスの性質を引き継ぐ)、ポリモーフィズム(同じ呼び出しで対象に応じた動作をする)の3つが基本概念です。
- テストの種類と技法
- テストは単体・結合・システム・受入の順に進めます。ブラックボックステストは仕様に基づいて入出力を確認する方法で、同値分割や限界値分析を使います。ホワイトボックステストはプログラムの内部構造に基づくもので、命令網羅・分岐網羅・条件網羅など、どこまで網羅するかの基準の違いが問われます。
- レビューと品質
- レビューは、成果物の欠陥を早期に発見する活動です。ウォークスルーは作成者が説明しながら参加者が指摘する比較的柔軟な方法、インスペクションは役割を決めて手順に沿って行う正式な方法です。
- 保守・構成管理・共通フレーム
- リファクタリングは、外部から見た動作を変えずにプログラムの内部構造を改善することです。構成管理では、成果物の版を管理し、変更管理では変更の影響を評価して承認します。共通フレームは、システム開発の作業項目を体系的に整理した枠組みです。
学習のコツ
- アジャイル関連は、スクラムとXPで使う用語が混ざりやすいので、用語ごとにどの手法の用語かを整理して覚えます。
- テスト技法は、具体的なプログラムの例を使って、どのテストケースがどの網羅基準を満たすかを自分で確認する練習が効果的です。
- UMLの図は、それぞれ何を表す図かを問う問題が多いので、簡単な例を描いて、どの図がどんな場面で使われるかを結びつけておきます。
開発技術の過去問一覧(全184問)
実施回ごとに、この分野の問題を新しい回から並べています。各問に解説と選択肢ごとの解説がついています。
令和7年度 秋期5問
令和7年度 春期6問
- 問45デザインレビューの目的はどれか。
- 問46システムをバージョンアップするとき,システムの稼働環境を二つ用意しておき,一方の環境で現バージョンのシステムを稼働させ…
- 問47ソフトウェアの保守性を定量評価するときに使用する指標として,適切なものはどれか。
- 問48XP(Extreme Programming)のプラクティスの一つであるものはどれか。
- 問49分散システムの脆弱性を実験によって発見する手法であるカオスエンジニアリングには,五つの原則がある。この原則のうちの三つ…
- 問50スクラムにおいて繰り返し実行するイベントのうち,ステークホルダに作業の結果をプレゼンテーションして,プロダクトゴールに…
令和6年度 秋期4問
令和6年度 春期6問
令和5年度 秋期5問
- 問46問題を引き起こす可能性があるデータを大量に入力し,そのときの応答や挙動を監視することによって,ソフトウェアの脆弱性を検…
- 問47アプリケーションソフトウェアの開発環境上で,用意された部品やテンプレートを GUI による操作で組み合わせたり,必要に…
- 問48問題は発生していないが,プログラムの仕様書と現状のソースコードとの不整合を解消するために,リバースエンジニアリングの手…
- 問49アジャイルソフトウェア開発宣言では,“あることがらに価値があることを認めながらも別のことがらにより価値をおく” として…
- 問50組込みシステムのソフトウェア開発に使われる IDE の説明として,適切なものはどれか。
令和5年度 春期4問
令和4年度 秋期5問
- 問46仕様書やソースコードといった成果物について,作成者を含めた複数人で,記述されたシステムやソフトウェアの振る舞いを机上で…
- 問47信頼性工学の視点で行うシステム設計において,発生し得る障害の原因を分析する手法である FTA の説明はどれか。
- 問48流れ図で示したモジュールを表の二つのテストケースを用いてテストしたとき,テストカバレージ指標である C0(命令網羅)と…
- 問49エクストリームプログラミング(XP:Extreme Programming)における“テスト駆動開発”の特徴はどれか。
- 問50スクラムのスプリントにおいて,(1)〜(3) のプラクティスを採用して開発を行い,スプリントレビューの後に KPT 手…
令和4年度 春期5問
令和3年度 秋期5問
令和3年度 春期4問
令和2年度 10月4問
令和元年度 秋期5問
平成31年度 春期5問
平成30年度 秋期5問
平成30年度 春期5問
平成29年度 秋期5問
平成29年度 春期7問
- 問18ホワイトボックステストにおいて,プログラムの実行された部分の割合を測定するのに使うものはどれか。
- 問19オープンソースライセンスのGNU GPL(GNU General Public License)の説明のうち,適切なも…
- 問46組込み機器のソフトウェア開発にプラットフォーム開発を適用する利点として,適切なものはどれか。
- 問47汎化の適切な例はどれか。 (各選択肢はスーパークラスとサブクラスの関係を表す木構造の図) (注:本サイトでは原問題の図…
- 問48流れ図において,分岐網羅を満たし,かつ,条件網羅を満たすテストデータの組みはどれか。ここで,流れ図は次のとおりである。…
- 問49アジャイル開発で“イテレーション”を行う目的のうち,適切なものはどれか。
- 問50日本において特許Aを取得した特許権者から,実施許諾を受けることが必要になるのはどれか。
平成28年度 秋期5問
平成28年度 春期3問
平成27年度 秋期7問
- 問7JavaBeansを利用してソフトウェア開発を行うメリットとして,適切なものはどれか。
- 問27社員と年の対応関係をUMLのクラス図で記述する。二つのクラス間の関連が次の条件を満たす場合,a,bに入る多重度の適切な…
- 問46DFDにおけるデータストアの性質として,適切なものはどれか。
- 問47ソフトウェア開発に利用されるピアレビューの説明として,適切なものはどれか。
- 問48二つの独立したテストグループA,Bが,あるシステムについて一定期間並行してテストを行い,それぞれN_A個及びN_B個の…
- 問49エクストリームプログラミング(XP)におけるリファクタリングの説明はどれか。
- 問50共通フレームをプロジェクトに適用する場合の考え方のうち,適切なものはどれか。
平成27年度 春期4問
平成26年度 秋期5問
平成26年度 春期5問
平成25年度 秋期5問
平成25年度 春期8問
- 問20メインプログラムを実行した後,メインプログラムの変数X,Yの値は幾つになるか。ここで,仮引数Xは値呼出し(call b…
- 問21GPLの下で公開されたソフトウェアを改変・頒布する場合に行わなければならないことはどれか。
- 問45図は“顧客が商品を注文する”を表現したUMLのクラス図である。“顧客が複数の商品をまとめて注文する”を表現したクラス図…
- 問46ソフトウェアの使用性を評価する指標の目標設定の例として,適切なものはどれか。
- 問47エラー埋込み法による残存エラーの予測において,テストが十分に進んでいると仮定する。当初の埋込みエラーは48個である。テ…
- 問48ブラックボックステストのテストデータの作成方法のうち,最も適切なものはどれか。
- 問49ソフトウェアのリファクタリングの説明はどれか。
- 問50特許のサブライセンスの説明として,適切なものはどれか。
平成24年度 秋期7問
平成24年度 春期6問
平成23年度 秋期7問
- 問43UML のユースケース図で,システムと相互作用する外部システムはどれか。
- 問44内部設計書のデザインレビューを実施する目的として,最も適切なものはどれか。
- 問45オブジェクト指向プログラムにおいて,実行時にメッセージとメソッドを関連付けることを何と呼ぶか。
- 問46次の表は,あるソフトウェアにおける品質特性の測定方法と受入れ可能な基準値を示している。a〜c に入る品質特性の組合せは…
- 問47ブラックボックステストにおけるテストケースの設計に関する記述として,適切なものはどれか。
- 問48共通フレーム2007の妥当性確認プロセスで実施する,負荷テストはどれか。
- 問49知的財産権戦略として,特許化されていない技術を特許出願せずにノウハウとして秘匿することが適切な例はどれか。
平成23年度 特別5問
平成22年度 秋期7問
平成22年度 春期9問
- 問8整形式(well-formed)のXML文書が妥当(valid)なXML文書である条件はどれか。
- 問21プログラミングツールの機能の説明のうち,適切なものはどれか。
- 問22Webサーバ用のソフトウェアであるApacheを変更して,新しい製品を作って頒布するとき,実行しなければならないものは…
- 問44UML 2.0において,オブジェクト間の相互作用を時間の経過に注目して記述するものはどれか。
- 問45モジュールの結束性(強度)が最も高いものはどれか。
- 問46プロセス制御などの事象駆動(イベントドリブン)による処理の仕様を表現する方法として,適切なものはどれか。
- 問47表は,現行プロジェクトのソフトウェアの誤りの発生,除去の実績及び次期プロジェクトにおける誤り除去の目標を記述したもので…
- 問48あるプログラムについて,流れ図で示される部分に関するテストを,命令網羅で実施する場合,最小のテストケース数は幾つか。こ…
- 問49ソフトウェアプロセスの標準化と最適化を推進し,製品やサービスの開発,調達及び保守活動において,組織のもつプロセスを改善…
平成21年度 秋期8問
- 問8XML文書を,別の文書形式をもつXML文書やHTML文書などに変換するための仕様はどれか。
- 問43UMLのクラス図が表す内容はどれか。
- 問44オブジェクト指向におけるインヘリタンスの説明はどれか。
- 問45モジュール結合度が最も弱いモジュールはどれか。
- 問46変数の間で論理的に成立すべき条件が満たされているか否かを検査するコードをプログラムの適切な箇所に挿入し,実行時に検査結…
- 問47次のテストで用いるテストケース設計法はどれか。 読み込んだデータが正しくないときにエラーメッセージを出力するかどうかを…
- 問48JIS X 0129-1で規定されたソフトウェア製品の品質副特性の説明のうち,信頼性に分類されるものはどれか。
- 問49取得者(発注者)と供給者(受注者)の二者間取引を明確化するためのものであり,業務分析,業務設計,ソフトウェアを中心とし…
平成21年度 春期8問
- 問26コード設計の作業のうち,最初に行うべき作業はどれか。
- 問43ユースケースは,システムへの機能的要求を明確にする手段として,利用者とシステムとのやり取りを定義したものである。ユース…
- 問44新システムのモデル化を行う場合のDFD作成の手順として,適切なものはどれか。
- 問45デザインレビューの目的はどれか。
- 問46図において,"営業状況を報告してください"という同じ指示(メッセージ)に対して,営業課長と営業部員は異なる報告(サービ…
- 問47結合テストで用いられるスタブの役割はどれか。
- 問48CMMIの開発モデルの目的はどれか。
- 問49マッシュアップを利用してWebコンテンツを表示しているものはどれか。