応用情報技術者試験 午前|企業活動の要点と過去問
ストラテジ/企業活動企業活動は、会計・財務、在庫管理、OR(オペレーションズリサーチ)、品質管理など、企業経営の基礎知識を問う分野です。損益分岐点や減価償却などの計算問題が多く、公式を押さえれば確実に得点できます。
出題傾向
応用情報技術者試験午前の過去33回分(平成21年度〜令和7年度)を集計した結果です。
138問33回の合計
4.2問1回あたりの平均
5.2%全2,640問に占める割合
7問最多の回(平成26年度 春期)
直近10回の平均は4.1問、それ以前の23回の平均は4.2問です。出題数はほぼ横ばいで、この分野は毎回安定して出題されています。
| 実施回 | この分野の出題数 |
|---|---|
| 令和7年度 秋期 | 4問 |
| 令和7年度 春期 | 5問 |
| 令和6年度 秋期 | 4問 |
| 令和6年度 春期 | 4問 |
| 令和5年度 秋期 | 4問 |
| 令和5年度 春期 | 4問 |
| 令和4年度 秋期 | 4問 |
| 令和4年度 春期 | 4問 |
| 令和3年度 秋期 | 4問 |
| 令和3年度 春期 | 4問 |
直近10回分を表示しています。
押さえておきたいテーマ
- 損益分岐点
- 売上高と費用が等しくなり、利益がゼロになる点です。費用は、売上に比例して増える変動費と、売上によらない固定費に分けます。損益分岐点売上高は「固定費÷(1−変動費率)」、変動費率は「変動費÷売上高」で求めます。目標利益を達成するのに必要な売上高を求める問題もよく出ます。
- 財務諸表
- 貸借対照表(B/S)は一時点の資産・負債・純資産の状態、損益計算書(P/L)は一定期間の収益と費用、キャッシュフロー計算書は現金の増減を表します。売上高営業利益率など、財務指標の意味も押さえます。
- 減価償却
- 固定資産の取得費用を、使用できる期間(耐用年数)にわたって費用として配分する会計処理です。定額法は「(取得価額−残存価額)÷耐用年数」を毎年同じ額で計上し、定率法は毎年、未償却残高に一定の率を掛けて計上するため、初期の償却額が大きくなります。
- 在庫管理と発注方式
- 定量発注方式は、在庫が一定量(発注点)まで減ったら、一定量を発注する方式です。定期発注方式は、一定の間隔で発注量を変えて発注する方式です。経済的発注量(EOQ)は、発注費用と在庫保管費用の合計が最小になる発注量です。ABC分析は、重要度に応じて品目を分類し、管理の濃淡をつける手法です。
- 意思決定の手法(OR)
- 線形計画法は、制約条件のもとで、利益を最大化する(費用を最小化する)解を求める手法です。不確実な状況での意思決定では、最悪の場合の利益を最大にするマクシミン原理などの考え方があり、利益表から各原理に従った選択を答える問題が出ます。
- 品質管理の手法
- QC七つ道具として、パレート図(重要な要因を見つける)、特性要因図(原因を整理する)、ヒストグラム、散布図、管理図、チェックシート、層別を使い分けます。故障率の推移を表すバスタブ曲線は、初期故障期・偶発故障期・摩耗故障期の3つの期間に分けて考えます。
- 企業の組織とガバナンス
- 事業部制、マトリックス組織など組織形態の特徴を押さえます。コンプライアンス(法令遵守)、CSR(企業の社会的責任)、内部統制など、企業が健全に運営されるための考え方も出題されます。
学習のコツ
- 損益分岐点や減価償却などの計算は、公式を覚えるだけでなく、具体的な数字で1度解いておくと、ミスが減ります。問題文の数値が「万円」「百万円」のどちらか、単位を必ず確認します。
- マクシミン原理などOR系の問題は、利益表を書き出して、原理ごとに手順どおり選択肢を評価すれば、機械的に解けます。
- 出題数の多い分野ですが、計算パターンが限られているので、過去問を繰り返し解くことで得点の安定につながります。
企業活動の過去問一覧(全138問)
実施回ごとに、この分野の問題を新しい回から並べています。各問に解説と選択肢ごとの解説がついています。
令和7年度 秋期4問
令和7年度 春期5問
令和6年度 秋期4問
令和6年度 春期4問
令和5年度 秋期4問
令和5年度 春期4問
令和4年度 秋期4問
令和4年度 春期4問
令和3年度 秋期4問
令和3年度 春期4問
令和2年度 10月5問
- 問68現在の動向から未来を予測したり,システム分析に使用したりする手法であり,専門的知識や経験を有する複数の人にアンケート調…
- 問74不良品の個数を製品別に集計すると表のようになった。ABC 分析を行って,まず A 群の製品に対策を講じることにした。A…
- 問75図は,定量発注方式を運用する際の費用と発注量の関係を示したものである。図中の③を表しているものはどれか。ここで,1 回…
- 問76複雑な要因の絡む問題について,その因果関係を明らかにすることによって,問題の原因を究明する手法はどれか。
- 問77資料は今年度の損益実績である。翌年度の計画では,営業利益を 30 百万円にしたい。翌年度の売上高は何百万円を計画すべき…
令和元年度 秋期4問
平成31年度 春期4問
平成30年度 秋期3問
平成30年度 春期2問
平成29年度 秋期4問
平成29年度 春期5問
平成28年度 秋期5問
平成28年度 春期4問
平成27年度 秋期5問
平成27年度 春期4問
平成26年度 秋期4問
平成26年度 春期7問
- 問67ダイバーシティマネジメントの説明はどれか。
- 問72図に示す①〜⑧の生産ラインの作業にA,B,Cの3人を配置し,Aに(①,②,③),Bに(④,⑤),Cに(⑥,⑦,⑧)を割…
- 問73図は,製品Aの構成部品を示し,括弧内の数字は上位部品1個当たりの所要数量である。この製品Aを10個生産する場合,部品C…
- 問74職能部門別組織を説明したものはどれか。
- 問75抜取り検査において,ある不良率のロットがどれだけの確率で合格するかを知ることができるものはどれか。
- 問76パレート図が有効に活用できる事例はどれか。
- 問77損益計算資料から求められる損益分岐点売上高は,何百万円か。 〔損益計算資料〕 単位 百万円 売上高:500 材料費(変…
平成25年度 秋期5問
- 問74リーダシップのスタイルは,その組織の状況に合わせる必要がある。組織とリーダシップの関係に次のことが想定できるとすると,…
- 問75横軸にロットの不良率,縦軸にロットの合格率をとり,抜取検査でのロットの品質とその合格率との関係を表したものはどれか。
- 問76今年度のA社の販売実績と費用(固定費,変動費)を表に示す。来年度,固定費が5%上昇し,販売単価が5%低下すると予測され…
- 問77サーバ機器(取得価額800千円,耐用年数5年)を3年間利用した後に115千円で売却したときの固定資産売却損は何千円か。…
- 問78前期繰越及び期中の仕入と売上は表のとおりであった。期末日である3月31日に先入先出法によって棚卸資産を評価した場合,在…
平成25年度 春期4問
平成24年度 秋期3問
平成24年度 春期3問
平成23年度 秋期4問
平成23年度 特別5問
平成22年度 秋期6問
- 問72製造業のA社では,NC工作機械を用いて,四つの仕事a~dを行っている。各仕事間の段取り時間は表のとおりである。合計の段…
- 問74品質管理における検査特性曲線(OC曲線)は,通常,横軸にロットの不良率を,縦軸にはロットの合格の確率を目盛ったものであ…
- 問75表の事業計画案に対して,新規設備投資に伴う減価償却費(固定費)の増加1,000万円を織り込み,かつ,売上総利益を3,0…
- 問76図に示す標準原価計算の手続について,a~cに該当する適切な組合せはどれか。 〔標準原価計算の手続の流れ〕 原価標準の設…
- 問77表のような製品A,Bを製造,販売する場合,考えられる営業利益は最大で何円になるか。ここで,機械の年間使用可能時間は延べ…
- 問79企業経営における,コンプライアンス強化の説明はどれか。