応用情報技術者試験 午前|マルチメディアの要点と過去問
テクノロジ/マルチメディアマルチメディア分野は、音声・画像・動画のディジタル化の方法、データ形式、コンピュータグラフィックス(CG)の技術、XMLやSVGなどのWeb関連技術を問います。出題数は少ないものの、用語の暗記で得点しやすい分野です。
出題傾向
応用情報技術者試験午前の過去33回分(平成21年度〜令和7年度)を集計した結果です。
42問33回の合計
1.3問1回あたりの平均
1.6%全2,640問に占める割合
4問最多の回(平成21年度 春期)
直近10回の平均は1.1問、それ以前の23回の平均は1.3問です。出題数はほぼ横ばいで、この分野は毎回安定して出題されています。
| 実施回 | この分野の出題数 |
|---|---|
| 令和7年度 秋期 | 1問 |
| 令和7年度 春期 | 1問 |
| 令和6年度 秋期 | 1問 |
| 令和6年度 春期 | 1問 |
| 令和5年度 秋期 | 1問 |
| 令和5年度 春期 | 1問 |
| 令和4年度 秋期 | 1問 |
| 令和4年度 春期 | 1問 |
| 令和3年度 秋期 | 2問 |
| 令和3年度 春期 | 1問 |
直近10回分を表示しています。
押さえておきたいテーマ
- 音声のディジタル化
- アナログ音声を標本化(一定間隔で取り出す)、量子化(値を段階に丸める)、符号化(2進数にする)の順でディジタルデータにします。標本化周波数が高く、量子化ビット数が大きいほど音質は良くなり、データ量も増えます。標本化定理により、元の信号の最高周波数の2倍以上で標本化する必要があります。
- データ量の計算
- 非圧縮の音声データ量は「標本化周波数×量子化ビット数×チャネル数×時間」で計算できます。画像は「画素数×1画素あたりのビット数」です。単位(ビットとバイト)の変換ミスに注意します。
- 画像・動画・音声の形式
- JPEGは非可逆圧縮(写真向き)、PNGは可逆圧縮、GIFは256色までの可逆圧縮でアニメーションに対応します。動画の圧縮にはMPEG系の規格、音声の圧縮にはMP3やAACなどがあります。可逆圧縮は元に戻せる圧縮、非可逆圧縮は一部の情報を捨てて圧縮率を上げる方式です。
- コンピュータグラフィックスの技術
- レイトレーシングは視点から光線をたどって反射や屈折を計算する方法で、写実的な画像が得られます。ラジオシティは物体間の光の相互反射(拡散反射)を計算する方法です。テクスチャマッピングは物体の表面に画像を貼り付けて質感を表現し、アンチエイリアシングは、輪郭のギザギザ(ジャギー)を目立たなくする処理です。
- ベクタ画像とSVG
- ベクタ形式は点と線の座標・数式で図形を表すため、拡大しても劣化しません。SVGはXMLで記述するベクタ画像の規格で、W3Cが標準化しています。ピクセル(画素)の集まりで表すラスタ形式との違いを押さえます。
- 色の表現
- ディスプレイのように光を足し合わせるのがRGBの加法混色、インクのように重ねるほど暗くなるのがCMYKの減法混色です。用途によって使い分けられます。
学習のコツ
- 音声データ量の計算は、標本化周波数・ビット数・チャネル数・時間を掛け合わせる形が決まっているので、単位換算だけ注意すれば確実に得点できます。
- CGの技術用語(レイトレーシング、ラジオシティ、テクスチャマッピングなど)は、何を表現する技術かという目的で覚えると、選択肢の見分けがつきやすくなります。
- 出題は毎回1問あるかどうかなので、優先度は低めです。他分野の学習が一通り済んだ後に、過去問で頻出用語を確認する程度で十分です。
マルチメディアの過去問一覧(全42問)
実施回ごとに、この分野の問題を新しい回から並べています。各問に解説と選択肢ごとの解説がついています。